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自立支援:可能性へのチャレンジ

◇◇ 自立支援:可能性へのチャレンジ ◇◇【2002年3月13日に作成した<第229回>より】
2002年3月11日(月)深夜0:15NHK「NHKスペシャル(再):車いすから立ちあがれ」を観て
●我々が自ら幸福だと感じるためには、つねに頭が計画にみち、心が愛にみちていなければならない (ヒルティ)
●為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは 人の為さぬなりけり(上杉鷹山
神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは、ご愛読に感謝します。
日本社会のあらゆる分野では、まさに改革がキーワードになっていると思います。
改革を支える精神として【キリスト精神:イエスの生涯と教え】は有力です。
【キリスト精神】は自己・隣人・社会の【光:善意・良心・可能性】を信じ望み
愛する心であり、しかも次のような精神をも生み育ててくれるからです。
 ■■■【自由・平等・寛容・博愛の精神:イエスの生涯と教え】■■■
 ◆フロンティア精神 ⇔ ネバー・ギブ・アップ~【先駆者】
   ★チャレンジ精神★オープン・マインド★ポジティブ/プラス思考
 ◆自主独立精神   ⇔ オンリー・ワン~【ビジョン:理想・夢・志】
   ★自由・独立志向★個性・才能発揮★自己実現
 ◆隣人愛精神    ⇔ 正義感・使命感~【仲保者】
   ★善意・良心の発揮★利他主義★社会参加・支援協力
テレビ番組で医療介護の分野での革命的チャレンジが紹介されていました。それは、愛知県の長寿科学総合研究所の大川弥生先生による目標指向的の介護・リハビリの実践と啓蒙活動です。
90歳近い今も活躍している社会学者の鶴見和子さんも大川先生のおかげで一度はあきらめかけていた
半身マヒを見事に克服する事ができたのです。
私はテレビ番組で初めて大川さんの介護分野の革命的チャレンジを知って感動しました。
大川先生の実践には社会のあらゆる分野の改革にも通じる【キリスト精神:自由・平等・寛容・博愛】があったからです。従来の病院施設で行なわれる介護・リハビリ医療で必要不可欠なものとは車イスです。
高齢者が脳卒中などの後遺症として身体マヒをわずらったら病院では倒れて骨折や事故を避けるために、車イスを活用してきました。多くの患者は安全第一という名目で、一日のうちベッドで9時間、車イスで4時間を生活するために、ほとんど自らの身体の能力を使って歩くことがなくなるために、使える手足までも筋力が衰えてしまう廃用症候群となり車イスに頼ることが治癒力を低カさせてしまい、最後には「寝たきり」になってしまうという悪循環の危険にあったのです。
大川先生は全国120病院の17000名の患者の調査を行なってみたところ、85パーセントの人が歩けるのに歩かされていないことが判明しました。
脳障害による後遺症の身体マヒを起してしまった高齢者の患者にとっては歩いて退院できる人はほとんどいないというのが現状だそうです。
しかし、介護・リハビリの専門医である大川先生はあきらめませんでした。彼女だけは再起する可能性を信じて、個人の尊厳を重視していたからです。大川先生は決意したそうです。
「車イスに頼る医療の改革が早急に必要だ!」
150万人といわれる脳卒中マヒ者にとっては、まさに【愛の福音】でした。大川先生の愛に満ちた医療革命は、どんな国家的行政や政治・制度にも勝る【愛の革命】であり、大川さんの【使命・天職】だと私は信じます。
●愛はいかなるものにもまして人を懸命にさせる(ヒルティ)
番組では大川先生の車イスを使わない新たな介護・リハビリ方法を導入する兵庫県公立八鹿病院での
導入3ヶ月間のチャレンジを紹介してくれました。
【愛の伝道者】として大川さんがやって来ると、早速大改革が始まりました。
リハビリ室が廃止され日常の病院生活そのものがリハビリの対象となります。
車イスに変わってマヒ部分をカバーする装具と倒れない特殊な杖(押し車)を
使用する新たなる介護・リハビリ方法となり、それまでのリハビリの常識が
くつがえされることで、医療現場のセラピスト(理学療法士)は戸惑うことになります。
患者にとっても一日はすっかり変わります。それまでの一日午前午後わずか20分ずつのリハビリに
変わって、毎日の起床から消燈までの全ての行動が車イスを使わないで自分自身の身体の能力を発揮しなくてはならくなります。
しかし、患者は以前よりも希望と勇気が沸いてきました。もし歩けるようになれば、家に帰っても迷惑をかけずに家族と暮らせるようになるからです。
一方で、介護・リハビリの世話をする理学療法士は導入から2週間もすると食事時など患者を
一斉に移動しなければならず、人手不足を感じ始めます。そこで、大川さんを招いて打ち合わせを行ないました。それまでの9時5時の介護体制を改めて、さらに加えて早出・遅出の必要を大川さんの方から
自信を持ってアドバイスしてきました。車イスを廃止した新手法だけでも既に疑問や不安不満を抱く理学療法士にはさらなる大川さんの助言に納得できないという表情を示します。
療法士代表者:「早出・遅出が本当にそんなにメリットがあるのですか?」
大川:
 「効果は明らかに決まっているでしょう!?。
  起床前や消燈後にも動き回る患者のために対応することが大切なのです。
  実生活こそ訓練だからです」
そして、それまで考えもしなかった驚くべき発言が療法士の心を一変させます。
「患者の本当の人間の生活に合わせることが大切なのです。
 貴方が来るまで患者を待たせるわけには行かないでしょう?
 今までの皆さんは自分の時間に患者を合わせていたのではありませんか?」
従来の介護現場の人なら人手不足で過剰労働になるばかりと思われるような大川さんの提案は、当初の慣れないうちは大変でも、実は手間は減って行きリハビリ期間は平均2分の1になるのでした。一番喜ばしきことは、患者の多くが「寝たきり」にならずに歩いて退院できるようになるのです。
私たちは新しい試みにおいて、ただ頭だけで理解しようとしたり、理論的な考えは禁物であることを
改めて感じるエピソードです。あくまでも着手して実体験から確信に基く大川さんの発言は
厳しいだけでなく【愛のパワー】を感じました。
●事実の子たれよ、理論の奴隷になるなかれ(内村鑑三
●人を信じさせるものは経験である。自分も経験してみたいと言う願望と気分とを起こさせるものは、その経験をした人たちの証明である(ヒルティ)
●ためしてみること、着手することによってのみ最も偉大な事柄も成就するものだ(ヒルティ)
介護・リハビリ18年のキャリアでベテランの今井さんは、自分が担当する独りの前向きな
西村さんにどんな「介護プラン」が善いのか迷い大川さんに相談しました。
大川さんは今井さんが提出した計画書を見て、直ぐに質問を返してきました。
「どうして、退院後の欄が空白なのですか?」
今井さんのキャリアの中で、退院後の患者の人生計画など考えてあげた事は一度もありませんでした。
今井さんにとってリハビリは病院施設内で安全に生活できるようにすることが目的となっていたのです。退院後の事を考えず、ただ歩かせることだけを考えていた自分に初めて気づいたのです。
大川さんは誇りある熱い心からの【愛のメッセージ】を伝えてくれました。
「患者さんの退院後の生活を念頭においたリハビリをするべきです!
 どういう楽しい人生を創るかを考えるから、やりがいがあるのでしょ!?
 新しい人生を創る事に関われるからこの仕事(介護)は楽しいのです。
 狭いことを考えるだけではつまらないじゃありませんか!」
今井さんは早速西村さんの家を訪問し退院後の生活プランを考える事に着手します。
そして、西村さんが入院するまで世話をしていた玄関脇の花壇を発見します。
「これだ!」今井さんは写真を撮って帰ります。
翌日からのリハビリには自宅の居間から花壇までの距離10メートルを想定した歩行訓練を
行うように変更しました。10メートル歩く先には植替えの訓練のための花と土が
今井さんによって用意してあります。
「西村さん、毎日この花に水をやれるようにしようね」
今井さんは嬉しそうに語ってくれます。
「はじめはどうしていいか判らなかったが、何のために歩くのか、
 どうすればうまく歩けるかを深く考えるようになりました」
「これがセラピスト(理学療法士)のよろこびだということが少しずつ
 判ってきました」
八鹿病院での新たな試みから1ヶ月もすると、一人平均50分の立ち歩きが
2時間半にも伸びるようになりました。
一人の患者の食事中のちょっとした事故によって新たな課題が判明します。
自分で歩いて食堂まで来て腰掛けようとした時に、あやまって転ぶという
事故です。原因は療法士と看護士の連携がうまくいっていないからでした。
今までは、療法士と看護士とは職種を越えたコミュニケーションがなくて
いつのまにか患者の世話で真空地帯ができるようになっていたのです。
今回の経験で病院スタッフ全員が同じ気持ちなる必要を初めて理解します。
先ず、気づいた事はお互いに声を掛け合うことを心がけるようになります。
さらに、情報の共有のために職種を越えた打ち合わせを行なうようになり、
患者一人に一冊ずつのノートを作るようにしました。
大川さんの【愛の革命】によって病院は愛の世界に変えられたのです。
●互いに思うことを一つにし、高ぶった思いを抱かず、かえって低い者たちと交わるがよい。自分が知者だと思いあがってはならない(ロマ書12‐16)
●同じ思いとなり、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、一つの思いになって私の喜びを満たして欲しい(ピリピ書2-2)
●キリストの名によって、あなた方勧める。みな語ることを一つにし、お互いの間に分争がないようにし、同じ心、同じ思いになって、堅く結び合って欲しい(コリント第1書1-10)
八鹿病院での3ヶ月目には15名が歩いて退院できるようになりました。中島さんの場合は夫も入院当時はあきらめかけたほどの身体マヒでした。しかし、新たな目標指向型介護のおかげで見事に歩いて退院することができたのです。彼女の場合は退院して孫の結婚式へ歩いて出席する事が目標でした。
入院当時は家族も本人すら不可能とあきらめていた結婚式への出席が病院スタッフの【愛のパワー】によって可能となったのです。
結婚式会場では孫と中島さんが喜び励ましあう感動的光景がありました。
「おばあちゃん、ありがとう!」
入院当時は将来への希望もなく言葉少なかった中島さんも楽しい会話と笑顔を取り戻し「みんなのおかげです」と語ってくれました。
「年寄りだからこそ残された人生をどう生きるかを共に考えてあげる事が必要なのです」
と大川先生は番組で熱く語りかけます。
大川さんの愛と勇気に基づく福音伝道は全国の病院に広がりつつあります。さらに、愛は波及して今まで後回しにされてきた特別養護老人ホームでも導入されるそうです。
一度は失いかけていた人生を歩いて取り戻し、歩く事が年寄りの可能性をひろげてみせた、大川先生の可能性へのチャレンジは私たちにも大いなる勇気と希望を与えてくれる【愛の福音】です。
●この世において、真実の善良な生活をしようという勇気を彼等に取り戻してやらねばならない。
●人間の善をのばしてやり、彼等の心に善に対する愛好心を注ぎ込むことが必要である(ヒルティ)
●兄弟よ、善を行ない倦むことなかれ(テサロニケ第2書3‐13)
私たちもまた、何かしらの「車イス:世間体・隷属」から自由解放させる【自主独立】を自己のためにも隣人社会のためにも目指しましょう!
●独立とは必ずしも他の援助を絶つということではなく、自己の有する全ての実力を活用することをいう(内村鑑三