◇◇ 種まく者と刈取る者(その2)◇◇
【2002年6月27日に作成した<第256回>より】
2002年6月24日(月)NTV「今日は何の日:日本のエジソン」
6月26日(水)NHK「プロジェクトX:決戦・人類最強の敵」を観て
★★【その1】のつづき★★
最後に残されたのは、紛争地のエチオピアでした。国連でさえ立ち入る事を恐れた
ゲリラ活動地域に蟻田さんは基地を設営して世界中に根絶援助を呼びかけました。
蟻田さんの名前は世界で有名になっており、積極的にヘリコプターや援助物資が
提供され、医者も集まり、あの最良の同志であるアマラル夫妻もやって来ました。
いよいよエチオピアとソマリアとが戦争状態になり、駐在外国人が帰国する中でも
蟻田さんはスタッフに撤退せずに続行することを説得します。
「人生の価値は『やる気』で決まる。あきらめることは無意味な事だ!」
●大切なのは、偉大な意欲をもち、それを貫くだけの技量と堅忍力とを
もつことだ(ゲーテ)
●力の許す限り、中絶せずに有益な仕事をすることは、たえず神の近くに
あることと並んで、およそ人生が与え得る一切のうちで最も良い、最も
心を満たしてくれるものである(ヒルティ)
初めに賛成したのはアマラル医師でした。「私も根絶するまで出ません!」そして、
他のスタッフも勇気付けられて留まるのです。
蟻田さんの懸命な「種まき」によって常に人々を「刈取り」に導いて行きました。
アマラル医師も現地ソマリア人の若者に指導し彼とワクチン接種に走りまわります。
しかし、ある日、若者はゲリラになるためにアマラルのもとを去って行きました。
そして、アマラル医師がゲリラに捕まって行方不明となってしまいます。1週間後
彼が処刑された噂が広がります。しかし、奥さんと蟻田さんだけは生きている事を
堅く信じていました。
実際にアマラルさんは生存していたのです。スパイ容疑で苛酷な投獄生活にあった
アマラル医師は周囲の人間が処刑される恐れの中で絶望の【どん底】にありました。
しかし、「やる気」と「あきらめるな」という蟻田さんの言葉を思い出して勇気を
取戻してもう一度「生きよう!」と決意したのです。すると、事態は展開します。
彼が指導した若者がゲリラの仲間にいて、彼がスパイでなく医師であり、ゲリラに
とっても助けになることをリーダーに説明してくれらたからです。マララル医師の
「種まき」が彼を救ったともいえるでしょう。
●汝のパンを水の上に投げよ、多くの日ののちに、汝再びこれを得ん
(伝道の書11‐1)
●汝の真理を社会の中に投ぜよ、年を経て汝はその偉大な結果を
見るを得ん(内村鑑三)
ゲリラのリーダーはアマラル医師にゲリラ全員にワクチン接種することを許可して
彼を解放してくれたのです。
蟻田さんとアマラル医師の妻の「生きていて欲しい」という「祈り」が通じた
瞬間です!
●神の無限の力に頼りて我等は我等の信ずるがごとくに全ての事をなすを得るなり
(内村鑑三:ピリピ書4‐13)
戦争状態の敵対関係にあるエチオピア人もソマリア人も区別なくワクチン接種を
行い続けたおかげで、最後の最大試練を克服したことによって、遂にこの世から
天然痘は根絶されたことが1979年10月26日にWHOによって発表されます。
蟻田さんは困難なチャレンジを継続できたのは、金や名声を求めないスタッフの
理想主義と誠意のおかげだと語っています。様々な不幸からも救ってくれたと。
●最善の労働者とは最も多くの仕事をする者でなくして
最も貴重な動機をもって仕事をする者である(二宮尊徳:内村鑑三の言葉より)
さらに、蟻田さんの不可能を可能にした経験者からの【愛のメッセージ】には
勇気と励ましを与えられます。
「世界はワンダフル・ピープルにあふれています。一緒になれば色んな事が
できるはずです。」
●同じ思いとなり、同じ愛の心を持ち、心を合わせ、一つの思いになって
私の喜びを満たして欲しい(ピリピ書2-2)
●キリストの名によって、あなた方に勧める。みな語ることを一つにし、
お互いの間に分争がないようにし、同じ心、同じ思いになって、
堅く結び合って欲しい(コリント第1書1-10)
●あなた方のうちの二人が、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、
天にいます私の父はそれをかなえて下さるであろう。
2人、3人が私の名によって集まっているところには私もその中にいる
(マタイ伝18-19~20)
アマラル医師はさらなるチャレンジに向けて誇らしげに語ります
「天然痘根絶は全ての病を治す第一歩でありキック・オフに過ぎないのです」
そして、現在は夫婦でブラジルのポリオ根絶に向けてチャレンジしています。
約束通りに天然痘根絶後に授かった子供は、両親の生き様が「種まき」となり、
4年前に医者の道を目指して歩み始めています。
蟻田さんは熊本で感染症対策の専門家養成施設を設立して、世界中の若者に
自らの体験を伝授する事で「種まき」し続けているのです。世界中で蔓延する
エイズ、ポリオ、エボラ出血など「人類の敵」と対決するための若者に向けて
「次ぎに人類を救済に率いるのはあなたです」と常に伝えているそうです。
蟻田さんもアマラル医師も常に「種まき」と「刈取り」に全精力をかけるから
喜びと感動に満ち溢れています。
●少ししか蒔かない者は、少ししか刈取らず、豊かに蒔く者は豊かに刈取る
ことになる(コリント後書9-6)
私たちも必要に応じて「種まく者」となって、隣人・社会を励まし、時に応じて
「刈り取る者」となって常に日々新たなチャレンジで喜びと感動を味わえればと
願っています。
●自分がそうであって欲しいと思う世界に向かう変化を自ら後押ししなさい
(ガンジー)
●あなた方はこの世に妥協してはならない。むしろ、心を新たにすることに
よって、造りかえられ、何が神の御旨であるか、何が善であって神に喜ばれ、
かつ全きことであるか、わきまえなさい(ロマ書12‐2)
●生活は必ず不断の進歩であって、その日その日が一つの創造であるべきである
(ヒルティ)
そして、【神(主イエス)の愛・隣人愛】に信頼するならば、マイナスはプラスに
どんな悪も善に転換でき、不可能も可能になることを私たちは発見しています。
●理想の実現は(不可能と見えるのは)人間の力や制度によるのではない!
「万軍の主の熱心これ成し給うべし(イザヤ書9-7)」(内村鑑三)
●神はあなた方にあらゆる恵みを豊かに与え、あなた方を常にすべてのことに満ち
足らせ、すべての善いわざに富ませる力のある方である(コリント後書9‐8)
皆さんが「種まき」と「刈取り」にチャレンジされる事を心より応援しています。
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
cforum@tanaka.name
田中 聡(さとし)
★★★★
皆さんこんにちは!
私は東京の中野に【チャレンジ・フォーラム】という【キリスト精神】啓蒙施設を運営しながら、個人的【福音伝道】事業を行っています。
ここに紹介する記事は、基本的にはメルマが(e-magazine)で2000年11月から2006年6月までに不定期発行してきた
約400号から抜粋して掲載しています。(http://www.emaga.com/info/cforum.html)
もし、皆さんの中で、過去のメルマガにも興味があるならば、まとめてメイル送信しますので御気軽に御連絡ください!
★ウェブを参照ください!http://www.geocities.jp/cforum2000/
★★★皆さんの【ビジョン】【願い事】のために【礼拝:祈りと感謝】致します!★★★
あなたの【ビジョン:理想・夢・志】・【願い事】を御気軽に御連絡下さい!
<心を一つ思いを一つ>の【チーム・スピリット&チーム・ワーク】に私が協力します!
あなたと共に【主の御名】によって【神の愛=主イエス】に【礼拝:祈りと感謝】いたします!
●あなた方のうちの二人が、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、
天にいます私の父はそれをかなえて下さるであろう。
二人、三人が私の名によって集まっているところには私(主イエス)もその中にいる(マタイ伝18-19~20)
皆さんからの御連絡お待ちしています!
ハレルヤ!栄光を主に帰します。
主の恵みに感謝します!アーメン