◇◇善き成果は善き土台(精神)から、全体は個から◇◇
【2003年1月9日に作成した<第286回>より】
2003年1月4日(土)19:30NHK・BS「司馬遼太郎・アメリカ素描を行く」
1月5日(日)23:00TBS「情熱大陸:デザインで世界を変革」を観て
●経済の背後に政治あり 政治の背後に社会あり
社会の背後に道徳あり 道徳の背後に宗教あり
宗教は始めにして経済は終りなり。宗教の結果はついに経済において顕れる
(内村鑑三)
●精神なくして思想なし、思想なくして科学なし
思想は科学の母にして、精神は思想の母なり
文明は道徳すなわち精神をもって生まる(内村鑑三)
●個人をもって始まらざる事業にして、偉大なる事業あるなし(内村鑑三)
●まず人間(個)を改造せよ、そうすれば人間の環境(社会)はおのずから
変化する(内村鑑三)
●あなた方に内に、百匹の羊を持っている者がいたとする。
その一匹がいなくなったら、九十九匹を野原に残しておいて
いなくなった一匹を見つけるまで捜し歩かないだろうか
(ルカ伝15‐4)
神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは。ご愛読に感謝します。
【キリスト精神:イエスの生涯と教え】を受け入れた時に【新たな視点】で
物事をみつめることができるようになります。まさに「目からウロコ」です。
先ず、精神的土台である【ビジョン:理想・夢・志】こそ価値を見出すように
なりました。何故なら、本心から信じ望み愛し求め願い続けた【ビジョン】は
たとえ自分の生涯には実現できないとしても、【神の愛・神の御心】に通じて
自分とかけ離れた何百年後の地の果てであっても、必ず実現するからです。
●理想を語るは夢を語るにあらず、未来の事実を語るなり(内村鑑三)
●真の祈りはただの祈りではない、一種の預言である、すなわち必ず
成就すべきことを前もって語に表現することである(内村鑑三)
●もうあなたは泣くことはない。あなたの叫び声に応じて、主は
必ずあなたに恵み、それを聞かれるとすぐ、あなたに答えて下さる
(イザヤ書30‐19)
例えば、先日のテレビ番組でも感動的な話が紹介されていました。米国建国の祖たち
であるメイ・フラワー号の乗組員は、ご存知のようにピューリタン(清教徒)でしたが
彼等は新大陸(約束の地・神の国)へ上陸するにあたって船中において、あらかじめ
宣誓書に全員が署名したのだそうです。
宣誓書には100年後の米国の独立宣言の根本精神が既に明確に唱えられていたのです。
「神の名において、正義と公正(機会の平等)と個人の自由を守るべし!」
彼等の抱いた【ビジョン:理想・夢・志】こそが、まさに米国精神の土台となって
やがて世界中に民主主義や自由主義思想として広がっていったことは周知の事です。
確かに米国は政治的には戦争好きで横暴な面もありますが、一方で、自由と公正を
守るために懸命に努力し続けていることも事実です。そして、この【精神風土】は
メイ・フラワー号の何も持たざるような百数十名の移民たちが将来への希望を抱き
崇高なる【ビジョン:理想・夢・志】を神の名の下に高らかに宣言したからこそ、
【自由・平等・寛容・博愛】の理想の国へと常に前進し続けているのだと思います。
●私たちが何事でも神の御旨に従って願い求めるならば、神はそれを聞き入れて
下さる。私たちが願い求めることは、何でも聞き入れて下さるとわかれば、神に
願い求めたことは既にかなえられたことを知るのである(ヨハネ第一書5‐14~15)
●求めよ、さらば与えられん。捜せよ、さらば見出さん。門を叩けよ、さらば開かれん
(マタイ伝7‐7、ルカ伝11‐9)
私たちも先ずは【ビジョン:理想・夢・志】を抱くことが大切ではないでしょうか。
そして同時に【神の愛】に頼る事を確信をもってお奨めします。
【神の愛】は不可能などあり得ない全知全能の無限の【ダイナミック・パワー:
信じる力・望む力・愛する力】の源泉だからです。
●人にできないことでも、神にはできる(マタイ伝19‐26、創世記18‐24、ヨブ記42‐2)
●神には何もできないことはない(ルカ伝1‐37)
たとえ私のような意気地なしの怠け者の極悪人であっても、どんな境遇であっても
【神の愛】は分け隔てせず、いつでも快く【無償の恵み】を与えてくれることを
私たちは知っておくべきです。悪行を断ち善行を積んでから「身ぎれい」でないと
神にお願いできないと思っている方は永遠に神の前に立つことはできないでしょう。
●負けて勝ち、踏みつけられて立ち、殺されて活くるのがキリスト信者の生涯である(内村鑑三)
私たちは道に迷ったり転んだりの失敗ばかり繰返す「泥だらけの幼な子」のように
汚いままで泣きながら父親のもとに立ち帰るだけで救われることを信じましょう!
●信仰と希望(内村鑑三:ヘブル書11-1)
既に見るところのものは、これを望むの要なし
解し得ることを信ずるは知識にして信仰にあらず
信仰の貴きは解し得ざることを信じ、
理由なくしてでなく愛のゆえに信ずること
愛の示すところの事を解し得ざる事にこれを信ずる
有限の我等が無限の神に対して幼心を抱くにいたって救われる
すなわち、幼子となりて救われる
●幼な子をそのままにしておきなさい。わたしのところに来るのを止めては
ならない。天国はこのような者の国である(マタイ伝19~14)
●よく聞きなさい。心を入れ換えて幼な子のようにならなければ
天国に入ることはできないであろう(マタイ伝18‐3)
●★(神への)信頼の心
★罪に泣く心
★自己の無力を認むるの心
★神意のままに自己を使用せられんと欲するの心
★自説なるものは全く絶えて、自己を通して神の福音を世に鳴り
渡らしめんとする心(内村鑑三)
【キリスト精神】によって、いつも気づかされる【新たな視点】があります。
いつもこの場で話していることですが、「全体」を救うためには、先ずは
目の前の「個」を救うことで見事に実現するということです。
以前もメルマガ242回でも紹介した日本の工業デザインの第一人者である
川崎さんのテレビ番組の中での発言にも同じメッセージがありました。
川崎さんは若い頃に事故で車イス生活となったことを見事に善循環させて
いつも「美しいデザイン」によって世界を変えることにチャレンジし続ける
【愛の戦士】です。
川崎さんにとってデザインとは何か?という質問に即座に答えてくれました。
「デザインとは夢を実現する手段です」
さらに、教え子の間で「ユニバーサル・デザイン」が話題になった時の事です。
「万人に合うデザインなんてあり得ない!
例えば空港における『ユニバーサル・デザイン』を考えるならば、今すぐでも
命が危ないような一人の重病人が「飛行機に乗りたい!」と言ったときに、
その乗客を問題なく迎えられるデザイン(機能)さえ用意すれば、後はどんな人が
来ても問題ないような設計(ユニバーサル・デザイン)になる。」
●目の前の一人を救える者が世界をも救える(ユダヤの格言)
●これらの小さな者を一人でも軽んじないように気をつけなさい
(マタイ伝18‐10)
●これらの小さな者が一人でも滅びることは、あなた方の天の父の
御心ではない(マタイ伝18‐14)
新たな画期的スプーンを発明する中で興味深いエピソードが以前のテレビで
紹介されていました。
当初は手の不自由な「チャレンジド」のために何か使い勝手の善いスプーンを
開発することを決意します。まさに「バリア・フリー」のスプーンの開発です。
ところが、手が不自由といっても千差万別でした。そこで、それまで異分野の
技術であった「形状記憶」の素材を活用することを思いつきます。おかげで、
各自の手型や握力に応じた個別固有のオリジナルなスプーンを実現させます。
その「バリア・フリー」のスプーンは単に「チャレンジド」の人だけでなく、
高齢者や病人の人のためにも大いに役立つスプーンとしてヒットします。
ところが、この開発者はそこで終りませんでした。手の不自由な世界を調べる
うちに、「スプーン」自体の本来の機能を見直し再考するようになったのです。
スプーンとは食べ物を皿から口の中まで運んであげる機能であるという、最も
基本的な役割に気づいたときに、新たな発想が生まれたのだそうです。
それはまさに「ユニバーサル・デザイン」としての見事なスプーンとなります。
手が不自由な人でも、口が不自由でも、健康な人でも、老若男女誰でも自由に
使いこなせる理想のスプーンが生まれたのです。
開発者自身も予想外の大爆発ヒットのスプーンはこのように生まれたのです。
もし、初めから万人に合った「ユニバーサル・デザイン」のスプーンを創って
大ヒットさせてやろう!と野心を抱いたとしても、恐らく何も見出せなかった
ことは想像できるはずです。
そこには人を愛し、仕事を愛し、スプーンをも愛する、先ずは【愛好精神】が
精神的土台として存在していたからこその栄光だと私は信じます。ハレルヤ!
●人間のうちに善をのばしてやり、彼等の心に善に対する愛好心を注ぎ込むことが
必要である(ヒルティ)
●私たち一人びとりは、隣り人の徳を高めるために、その益を図って彼等を喜ばす
べきである(ロマ書15-2)
●野心からも、単なる義務感からも、本当に価値あるものは生まれてきません。
本当に価値あるものは、むしろ、人や事物を深く愛する心から生まれてくるのです。
(アインシュタイン)
私たちもこの混迷の大波乱の世界において大いなる【ビジョン:理想・夢・志】を抱き
【自力】にのみ頼らずに【神の愛】に信愛して、一歩一歩着実に前進し続けるならば
【福音:キリスト精神】は貴方の最善最強の力となってくれることを信じましょう!
そして、必ずや大いなる成果を生む事を信じてチャレンジしようではありませんか!
●神を信ぜよ、さらば神は汝の必要に応じて全ての善き物をもって汝を恵まん
(内村鑑三)
●お前の不幸に打ち負かされるな。神に頼れ、そうすれば勝つだろう。
洪水が襲ってきても、お前は上にあって溺れないだろう。
苦し過ぎる重荷を負わされたならば、主なる神がずでにお前の願いを
聞き給うたのだ(パウルゲルハルト)
●我々が自ら幸福だと感じるためには、つねに頭が計画に満ち、心が
愛に満ちていなければならない(ヒルティ)
●【福音の勢力】(内村鑑三)
福音は政治にあらず、しかれども国家を潔む
福音は美術にあらず、しかれども美感を喚起す
福音は哲学にあらず、しかれども思惟を刺激す
福音は産業にあらず、しかれども富を増進す
福音はこの世のことにあらず、しかれども人をその中心において
活かすゆえに活動の全ての方面においてこの世を啓発す。
この世以外の福音こそ、この世を救う唯一の勢力なれ。
●聖霊の結ぶ所の果実はこれなり、すなわち
(仁)愛、喜楽、平和、忍耐(寛容)、慈悲(仁慈)、善良、忠信、柔和(温柔)、
節制(自制)
ハレルヤ!栄光を主に帰します。
主に感謝します!アーメン
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!cforum@tanaka.nam