◇◇≪善き意志≫を行なう能力である【自由】◇◇
【２００２年５月５日に作成した＜第２４４回＞に加筆】
有事法制・メディア規制法案の報道について考える
●自由は自ら己を治むるの意なり(内村鑑三）
●自由は理想にあらず、境遇にあらず、能力である(内村鑑三）
●【真の自由（内村鑑三）】
◆真の自由は発意である ⇔ Unconditional（無境遇）
◆真の自由は正しき選択である ⇔ 霊性本来の標準に従う～霊的生命達成の道
◆真の自由は善き意志を行う能力である
●真の自由は消極的状態でなく積極的状態である
何事をも為しうる状態又能力でなく，ある事を為さずしてある他のことを為す能力
⇔善悪を判別して悪を避けて善を行う能力
●Ｉ can do that which is right.（我は正しき事を為し能う）
神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは、ご愛読に感謝します。
現在の日本はいよいよ大転換期(パラダイム・シフト）にあると思います。
それは現在享受している【自由】について改めて考え見直そうとする事から始まります。
今までの日本の政治家やジャーナリスト・学者・有識者の多くは政治の目的は「国民の生命と財産を守る事」と叫びます。
一方で欧米諸国では政治は「国民の【自由】と生命と財産を守る事」が使命であると叫ぶそうです。
日本も、ようやく【個人の自由】をどうするべきかが問われる時代が来たのだと私は思います。
日本の現在の権威の中心は【個人の自由】は社会的混乱を生みやすく堕落腐敗の原因のように扱わっているようにみられます。確かに現在の日本社会全体が腐敗堕落の極みにあると感じます。
しかし、それは【個人の自由】が原因であると私は思いません。
せっかくの【自由】を規制・制限したからといって、悪徳腐敗は改善されません。
現在の日本社会は、人間の都合だけで植林をしてきた山林が荒廃している状況に似ていると私は感じます。
山林を集中管理(官僚支配)させて雑草や雑木を排除し、なるべく秩序を守り続けている間は、植林で人工的に創られた山林は秩序正しく整然と成功しているように見えたはずです。
やがて、山林(国家)管理を緩めることで、日当たりの良い所である≪神愛の導き≫には雑草も【野のユリ】も花開くようになり、そして個性ある雑木が生い茂りようにもなって行きました。その姿が現在の日本社会であると思います。
国家の都合で望ましい≪木＝人間≫だけを大量に合理的に育てる≪植林＝義務教育≫が日本の戦後の奇跡的な経済成長を実現させたと信じている人々は、過去の栄光に憧れて、再び同じように管理を強化して、≪望ましい木々≫を≪植林＝教育≫するならば、荒れ果てたように見える≪山林＝国家≫を復興できると思い込んでいるように映ります。
しかし、【神愛の意志と計画】からすれば、現在の個性ある【雑木林】の姿こそが望ましい社会の姿に近づいているのだと私は信じます。
確かに【個人の自由】が守られると言う事は、従来の世間体や社会常識と異なる≪マイ・ペース≫が尊重されなければなりません。
≪早咲き≫もあれば≪遅咲き≫もあり、≪雑木≫もあれば≪銘木≫もあるでしょう。【神の愛＝主イエス】が創られた各自の《あるがままの姿》で生きるように目指す社会の姿はそのように個性に満ち溢れた【雑木林】であると私は思います。
《閉じこもり》も《不登校》も《フリーター》もまた【個人の自由】があっての選択であり、社会は迷惑なものと排除するのでなく、現実の境遇でなく【ビジョン：理想・夢・志】へ、世界を舞台にした長期的な展望を抱けるように導く事を目指すべきだと思います。
各自の特性である【タレント：個性・才能・可能性】を最善発揮させる事こそが、これからの社会的機能であると思います。
それは辛抱強く忍耐と【神の愛＝隣人愛】を必要として、これまでの教育制度や教育方針だけでは困難であると思います。
欧米では荒れ果てた山林を復興させるのに≪天然植林・天然更新≫という考えがあるそうです。
【天然＝神の愛】にまかせる80年から100年をかけての復興事業であり、先ず原始的な多種多様な雑木を生い茂らせて、次の世代のために各自がそれぞれ、土を肥やし耕す使命、昆虫を集める使命、日陰・防風となる使命を果たしながら、やがて健全な天然風土にふさわしい山林を【神の愛】と共に復興させるのです。
現在の国家機関も政治関係者も権威層の人々は、武力・財力・知力・権力などの【この世の勢力：富・権威・名声】だけに頼って、【神の愛のパワー】には頼らずに国家再建を図ろうとしているようです。しかし、そのようなご都合主義の促成栽培だけでは強制的な規制や管理の限界をやがて悟るようになるでしょう。
●自由のあるところのみ、道徳は行なわれる(内村鑑三）
●経済の背後に政治あり、政治の背後に社会あり、社会の背後に道徳あり、
道徳の背後の宗教あり。
宗教は始めにして経済は終りなり。宗教の結果はついに経済の結果に顕る(内村鑑三）
【神の愛のパワー】は【福音：イエスの生涯と教え・聖書の言葉】で教え示されている【福音のパワー】によって【個人の自由】が守り育てられ、社会では≪少数派・無名・無力≫の立場でも、あらゆる分野で活躍する【個人の時代】が到来する事を私は楽しみにしています。
●【福音の勢力】(内村鑑三）
福音は政治にあらず、しかれども国家を潔む
福音は美術にあらず、しかれども美感を喚起す
福音は哲学にあらず、しかれども思惟を刺激す
福音は産業にあらず、しかれども富を増進す
福音はこの世のことにあらず、しかれども人をその中心において
活かすゆえに活動の全ての方面においてこの世を啓発す。
この世以外の福音こそ、この世を救う唯一の勢力なれ。
私たちは【神の愛＝主イエス】のもとに【自由と独立】が守られています。どんなに政府や国家が管理抑圧しようとも立ち入る事ができない【サンクチュアリ・聖域】です！
●自由を得させるために、キリストは私たちを解放して下さったのである(ガラテヤ書5‐1）
●主は霊である。主の霊のあるところに自由がある（コリント後書3‐17）
●真理はあなた方を自由にさせる（ヨハネ伝8‐32）
●絶対の自由は、ただ神にのみ仕えて他の一切のものには仕えないことである(ヒルティ）
●神(愛)に仕えることを自由という(ヒルティ）
今こそ各自が【神の愛＝主イエス】のもとの【j【自主独立：自由・独立】に目覚めて、信じ望み愛する自己の【ビジョン：理想・夢・志】を目指して、世界を舞台に大いなるチャレンジをしようではありませんか！
●各自は惜しむ心からでなく、また強いられてでもなく、自ら心で決めた通りにすべきである。神は喜んで施す人を愛して下さるのである(コリント後書9‐7）
●自由人にふさわしく行動しなさい。ただし、自由をば悪を行なう口実として用いず神の僕にふさわしく行動しなさい(ペテロ前書2‐16)
●あなた方が召されたのは、実に自由を得るためである。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕えなさい(ガラテヤ書5‐13）
【神の愛＝主イエス】に守られた【自主独立：自由・独立】のもとに、皆さんが【神の愛・福音のパワー】に導かれ励まされて大いなる【ミッション：使命・天職】を発見して活躍されることを心より応援しています。
●信じるんだ。こんなちっぽけな人間でも、やろうとする意志さえあれば、どんなことでもやれるということ（ゴーリキ）
●夢を実現できる秘訣を知っている人が、よじ登ることのできないような高みなんて、私にはどうしても信じ難い。この特別な秘訣は、４つのCに集約されるように思う。
それらは、好奇心(curiosity)、確信(confidence)、勇気(courage)、継続性(constancy)で、なかでも最も重要なのは確信である。あることを信じるのなら、全面的に、絶対的に、疑いの余地なく信じなさい（ウオルト・ディズニー）
●不屈の意志の星、
かれは私の胸のなかに昇る、
穏やかに、決然と、そして静々と、
そして平然と、おちついて （ロングフェロー）
●おお、このような世の中で恐れるな、
そうすればやがて君はかならず知るだろう、
苦しみに耐えて強くあることが
どんなに崇高なことであるかを」（ロングフェロー）
●「あなたを必要とする何か」がどこかにあり、
「あなたを必要としている誰か」がどこかにいるはずです。
そしてその「何か」や「誰か」は、
あなたに発見されるのを待っているのです。
（「夜と霧」よりユダヤ人強制収容所で絶望して自殺を決意した二人の囚人にフランクルはこう問いかけたそうです。）
●人間の生きがいは、その人が毎日行う行動の積み重ねである（フランクル）
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
Ｍａｙ ｇｒａｃｅ ａｎｄ ｐｅａｃｅ ｂｅ ｗｉｔｈ ｙｏｕｒ ｓｐｉｒｉｔ．
Ｇｏｏｄ ｌｕｃｋ ＆ Ｇｏｄ ｂｌｅｓｓ ｙｏｕ！
メイル歓迎します！
cforum@tanaka.name
田中 聡（さとし）
