◇◇Ａｍａｚｉｎｇ Ｇｒａｃｅ(身に余る驚くほどの神の恵み）◇◇
【２００２年１０月１６日に作成した＜第２７５回＞に加筆】
★★日本のノーベル賞受賞の報道を見聞きして★★
●真実にして最大の喜びは被造物から受けるのではなく、造物主から授けられるものである
(クレルヴォーの聖ベルナール）
【神の愛＝主イエス】に大事にされ大切なる皆さんこんにちはご愛読に感謝します。
日本では３年連続と同年２名のノーベル賞受賞で話題となりました。特に、田中さんの場合は年齢的にも
学歴的にも異例なことだったので驚嘆と共に「やればできる！」という勇気と希望を与えてくれました。
以前２４８回(５月１８日付)でご紹介したように、ノーベル賞受賞者や世界を代表する発明・発見者の多くが共通して語っていることは、＜新たな発見・発明＞とは、単なるる自力だけでは成し遂げられず、そこには自力を超えた≪セレンディピティ：Ｓｅｒｅｎｄｉｐｉｔｙ(幸運な思いがけない発見をする能力)≫のおかげがあったということです。発明家エジソンの有名な言葉にもあります。
●天才とは１％の霊感と９９％の発汗(努力)とである(エジソン)
ノーベル自身も持ち運びに危険だったニトログリセリンをケイ藻土に染み込ませることで考案したダイナマイトの発明にしても、きっかけは目の前で荷車に積み込まれていたニトロが、たまたま地面に漏れていたにも関わらず爆発しないことを見て、思わずひらめいたのだそうです。
そして、今回の田中さんにしても、前々回の白川博士にしても、実験中の思わぬ「ミス(失敗)」が新たな発見に導いてくれたことは周知のことです。
●失敗は方針を転ぜよとの神の命である。我等は失敗を重ねて神の定め給いにし天職につくのである(内村鑑三）
この≪Ｓｅｒｅｎｄｉｐｉｔｙ≫とは「霊感・ひらめき」とも見なされますが、すべては【Ｐｒｏｖｉｄｅｎｃｅ(神の摂理・神助)】であると私は信じます。
●【神助】(内村鑑三）
◆神を信ぜよ、さらば神は汝の必要に応じてすべての善き物をもって汝を恵まん。
⇔ ★天来の思想
★外来の友人
★意(オモ)わほざる汝に臨む全ての恩恵の手段(テダテ）
◆汝の目下の境遇をもって汝の力を量るなかれ。汝は信仰をもって神の力を汝の力となすをうべし。
アインシュタインも論じるように、この世の現象には偶然はなく≪神の戯れ≫などなくて、すべては必然的に起こり、≪貴重な意味(神の摂理)≫があるといえるでしょう。特に、マイナスの不完全と思われる闇の最悪の出来事にこそ、【最善】に導く希望の光を見出せることを私たちは「ノーベル賞受賞」の背景にも見出せるはずです。
●よろこんで必然に従う者、彼等こそ賢者にして神を知る人である(ヒルティ）
●神の導きは、まことにかすかな、かつ微妙な多くの暗示から成り立っており人が即座にそれに聞き従うならば、非常におだやかな導きである。だが、すぐに従わなければ、警告はいくぶん厳しいものとなってくる(ヒルティ）
つまり、単なる先例や過去の経験・理論に頼る事無く、現実に目の前に起きた事実に対して、どんなことも無駄・失敗はなくて、そこにも意味があると考える好奇心や愛好心があるからこそ、＜新たな発見・発明＞に至るのではないでしょうか。
●事実の子たれよ、理論の奴隷になるなかれ（内村鑑三）
科学者や研究者が自分が信じ望み愛する【テーマ】に献身する態度は、まさに神の存在を捜し求める求道者と同じということになります。何故なら、この世の全ての現象は単なる偶然ではなく常に神の意志と計画に応じた【神の愛の摂理】が働いているからです！
●神を捜し、神を見出せ(使徒行伝１７‐２７）
●ひとが本当に神を信じ、それが単に口先だけのことでないなら、唯物論的世界秩序においては、ただ不可能としか思えない多くの事が当然のことになってくる（ヒルティ）
●もしもあなたがあらゆるものにイエスを求めるならば、必ず（そこに）イエスを見出し得よう（トマス・ア・ケンピス）
この世に存在する万事万物、起こる出来事は、【神の愛】の働きがあり、それに反する悪・不完全の存在であっても、一時的な現象であり、やがて【最善】に至るための【試練：神の愛の訓練】であることを知るでしょう。
●万事をその最善をもって解せよ、最悪において解するなかれ(内村鑑三）
●主はすべてのものを、ご自分の目的のために造り、悪者さえも、災いの日のために造られた(箴言16‐4）
●苦しみにあったことは私にとって幸せでした。私はそれであなた(主)の
掟を学びました(詩篇119‐71）
神はキリスト教会制度や神殿や神学体系の中にだけ存在し、教会信者だけの所有物ではなくて、この世の
全ての事物・出来事に【神の愛】の働きによって臨在していて、各自が生かされている証しとして存在しているのだと思います。
●教理を知らないでもクリスチャンである者が少なくない。キリスト教は証明せらるべき教義ではなくて、生活さるべき一つの生命である（ヘンリー・ドラモンド）
●神は何らかの教会制度や、さらにある一定の学問の中に限られてはいない。そのようなものがなくとも、神は自らを知らしめ給う(ヒルティ)
●イエス・キリストは昨日も今日もいつまでも永遠に変わることがない(ヘブル書１３‐８）
私たちは＜神の実像＞を観ることはできません。しかし、【神の働き】を実感する事は可能です。それは【神の愛】としてあらゆる存在・現象に示されているからです。科学者は実験を通じて実感でき、芸術家は自然の美しさの中に見出すでしょう。
そして、私たち各自も心に抱く【ビジョン：理想・夢・志】を追い求める時にこそ【神の愛】を【聖霊の力】によって【神の愛の奇蹟】として実感することができるのです。
●神は神の聖霊を役立てたいと思う人々にだけ、それを授け給うのであって、ただそれを所有して楽しむためには与えられない(ヒルティ）
●神は、神を愛する者たち、すなわち、ご計画に従って召された者たちと共に働いて万事を益となるようにして下さる、ことを私たちは知っている(ロマ書８‐２８）
●驚くべき導きの、神の側からみた目的と直接の狙いは我々を普通の卑近な意味で幸福にすることではない。むしろ、恐れを知らず、あらゆる良き行いをすすんでしようとする人、一言でいえば、英雄的な人にするためである（ヒルティ）
私たちが独自に何かを新たに創造したり発見したり発明できた時には、それは自力のみでなく、自己の信じ望み愛した献身的な努力を、【神の愛＝主イエス】に認められた結果の【ＡｍａｚｉｎｇＧｒａｃｅ(身に余る驚くほどの神からの恵み)】であり、＜【神の愛】の祝福＞だと私は信じます！ハレルヤ！
このようにして自分の手柄・成功を【神の愛＝主イエス】に感謝して栄光を主に帰す心がけがあるならば、神は【神の愛】を働かせて、さらに大いなる＜無償の恵み＞を時に応じて与えてくれる事を約束しているのです。
●独創とは起源に帰ることである。
神は人間を通して創造し続ける。
創造は神のものであり、人間はコピーしているにすぎない。
人間は創造しない、神の創造した自然界から発見するのである(ガウディ）
●本物の謙遜は自分のものでない力が与えられているという不思議な気持である(ヒルティ）
●それ持てる者は与えられて余りあり、持たぬ者はその持てるものをも奪われるなり。「感謝」は「持てる」を証明す(内村鑑三：マタイ伝13‐12）
音楽家の三枝さんが以前テレビで発言していたことで興味深いエピソードがあります。日独ともに戦後の廃墟の中から復興を目指した時に、多くの日本国民は自力で何とかしようとして、リヤカーを探して各自が物を集める事から始めたそうです。
一方で、多くのドイツ国民はみんなが力を合わせて、先ずは教会を復興させる事から始めるそうです。それは、自力だけではどうしようもない事を知っているからではないでしょうか。
●先ずは神の国と神の義を求めなさい。そうすれば、これらのもの(生活必需)は全て添えて与えられるであろう。だから明日のことを思い煩うな。明日の事は明日自身が思い煩うであろう。一日の労苦はその日だけで十分である(マタイ伝6‐33～34）
そして、マイナスや逆境を克服するための勇気や希望や励ましや慰めとなる無限の【ダイナミック・パワー：信じる力・望む力・愛する力】と日々新たな【バイタリティ：生活力＝生命力＋活力】は【神の愛＝主イエス】から与えられることを信じているからだと思います。
●人間の力の秘密は、神の道具であるという性質にある。何故なら、全ての永続的な真実の力は神のものであって、人間のものではないからである(ヒルティ）
●あなたのしようとすることを主に委ねよ、そうすればあなたの計画はゆるがない(箴言16‐3）
結局、私たちは困難に直面しどん底にあっても、この世の誉れの幸福の絶頂にあっても、いつでも主を賛美して栄光は【主イエス】に帰す【礼拝：★讃美★祈り★感謝】の信仰心を持てば、この世で既に大勝利の人生にあるのだと思います。
●この世における人間の主な目的は神の栄光をたたえ、永遠にわたって神を悦ぶことである(クロムウエル時代の簡略教理問答集）
●神から生まれた人は皆、世に打ち勝つからです。世に打ち勝つ勝利、それはわたしたちの信仰です。だれが世に打ち勝つか。イエスが神の子であると信じる者ではありませんか（ヨハネ第１書５－４～５）
●【勝利の秘訣(内村鑑三)】
我に力なし、しかれども我が全能の神は我が為に活動(ハタラ)き給う。我に知恵なし、しかれども我が全智の神は我が為に計策(ハカ)り給う。
皆さんが自力と世間に頼って、【この世の勢力：富・権威・名声】にだけ従うだけでなく、【福音・聖書】を通じて【神の愛＝主イエス】を仰ぎ求め信頼して【礼拝：★讃美★祈り★感謝】を捧げ【ビジョン：理想・夢・志】を抱いて前進し続けましょう！
●我が魂よ、主をほめたたえよ
私のうちにある全てのものは、聖なる御名をほめたたえよ
我が魂よ、主をほめたたえよ
主の善くして下さったことは、何一つ忘れるな(詩篇103‐1～2)
●彼らは、自分の剣によって国・地を得たのでもなく、自分の腕が勝利を得たのでも彼らを救ったのでもありません。ただあなたの右の手、あなたの腕、あなたの御顔の光が、そうしたのです。あなたが彼らを恵まれ愛されたからです（詩篇４４－３）
皆さんが【Ａｍａｚｉｎｇ Ｇｒａｃｅ(身に余る驚くほどの神の恵み)】と【神の愛の奇蹟】に満ち溢れる人生で活躍されることを心より応援しています！
●神は私たちの内に住まわせた霊をねたむほどに深く愛しておられる。さらに、大いなる恵みを下さる(ヤコブ書4‐5～6）
●私はあなたと永遠の契りを結ぶ。正義と公義と恵みと憐れみを持って契りを結ぶ(ホセア書2‐19～20）
●我が世にある限りは、必ず恩恵と憐れみとは添え来たらん(追いかけてくる)(詩篇23‐6）
ハレルヤ！栄光を主に返します。
主に感謝します。アーメン
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
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田中 聡（さとし）
