◇◇天職を終了(オワ)るまでは不滅なるが如し◇◇<改訂版・再掲載>
【2001年4月22日に作成した<第108回>に加筆】
2001年4月21日
テレビ東京22:30「美の巨人たち『セザンヌ・描き続けた聖なる山』
NHK・BS0:45「朝比奈隆・世紀のベートーベン」を観て
●A man seems to be immoratal till his work is done
人はその天職(事業)が終了るまでは不滅なるが如し(リビングストーン)
●我が事業の成るまでは我が死なざること、そのことは確実である(内村鑑三)
【神の愛=主イエス】に大事にされ大切なる皆さんこんにちは!ご愛読に感謝します!
今日一日のテレビ番組の中にも夢や大志や理想にチャレンジしようとする人に勇気と希望を与えてくれる感動的な番組がありました。
【ビジョン:理想・夢・志】に真理を追い求め続け、自己に託された【タレント:個性・才能・可能性】を最善発揮して、ついには【ミッション:使命・天職】にチャレンジする芸術家の生涯を描いてくれた2つの番組です。
1つ目はあの偉大なる現代絵画の父とまで言われたセザンヌの生涯です。
私は今日まで彼の作品は知っていても、彼が後世まで伝えられる偉大な画家になるまでに厳しき【試練】があったことを知りませんでした。
彼の家族は、特に父親は、全く彼の才能を理解できず否定的なため、彼は仕方なく反対を押し切ってまでして画家を目指して故郷を去るのです。
そんな誰からも期待もされずに哀れなセザンヌよ、さぞや彼にとっては辛い孤独なるチャレンジへの船出であったことでしょう。
そして今日の日にも、彼と同じように最も信頼してもらいたい家族や周囲からの批判や無理解の反対を押し切ってでも、【ビジョン:理想・夢・志】を目指す孤独なるチャレンジに船出する新たな<セザンヌ>がいる事を私は信じ望んでいます!
そして、【ビジョン:理想・夢・志】を目指す【同労者・同志】として心より応援し、成功を祈っています!
●いつどこでも愛をもって真理の味方をすること、これがまことに我々の日常の活動的生活の課題である(ヒルティ)
●私たちは神の同労者である。あなた方は神の畑であり、神の建物である(コリント前書3-9)
●私たちは真理のための同労者となるように、こういう人々を助けなければならない(ヨハネ第3書8)
セザンヌはその後、権威に格別な評価もされず認められないままに、それでも20年間も絵を描き続けたのです。そして、ようやく友人の作家ゾラの口利きで世間に知られ成功するのです。
ところで、彼を本当に心から支援してくれたのは友人ゾラではなく、実はあの父親だったのです。画家としての<天賦の才能>を理解できず、反対しながらも経済的支援をし続けてくれたのは父親であったからです。
良き理解者と思っていた友人ゾラは後になって、セザンヌをモデルにした作品を書きますが、セザンヌはその内容に失望してゾラとは縁を切ります。
妻とも長くは続きませんでした。そして何よりも認めて欲しかった父親が亡くなってしまった時に、彼は自ら<何を描くべきか>を知ることになります。
セザンヌは様々な画法・画題を探求しつくして、ついに誰もあまり描くこともないプロバンスの【聖なる山】を毎日描くようになります。
まるで修行者のように、その山の姿をあらゆる角度から新たな技法を駆使して、描くのです。あきることなく、それどころか益々真理に近づかんとして、まさに彼の【ミッション:使命・天職】でありました。
それは日本画家奥村画伯が晩年に日々異なる【富士山】を描き続けたことにも共通するのではないでしょうか。
人生の成功や挫折など様々な経験をした後に、ようやく何か一つ生涯を賭けられる【テーマ(青い鳥)】を発見できた時の幸福感と感動と喜びは皆さんも共感できるのではないでしょうか。
●ある人の生涯における最大の日とは、その人の歴史的使命、すなわち神がこの世で彼を用いようとするその目的が明かにわかり、また、これまで彼が導かれてきたすべての道がそこに通じているのを悟った日のことである(ヒルティ)
それが、たとえ世間では日常の風景としてあまりにも身近になり過ぎた<山の風景>でも、本来は、その偉大で荘厳で【神の愛】で創造された【美の真理】であることを知った時には、何物にも替えられない、生涯を賭ける価値のある【美の対象】となり得るでしょう。
●世に幸福はあるが我等はそれを知らぬ、知っていてもそれを重んじない(ゲーテ)
●神の御心にかなうことを求め行なう以上に快い気分を覚えさせ喜びを与えるものはない(トマス・ア・ケンピス)
さて、もう1つは、世界でも最年長92才の現役の交響楽団指揮者の朝比奈氏による、21世紀に向けた新たなチャレンジの話です。
彼にとっては【音楽の聖書】であるベートーベンの全曲演奏という世界初のチャレンジです。
彼自身は音楽家としての英才教育も受けず、京都大学卒業後は阪急電鉄の運転手になります。
しかし、元々音楽家にあこがれていた夢を捨てきれずに、2年間で退社して、京都大学の哲学科の再入学するという変わり種で、音楽の権威とはかけ離れても、音楽を心から愛する者は【神の愛=主イエス】が喜ばれ大切にされる【コーナー・ストーン】です!
●家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主のなされたことで、私たちの目には不思議に見える。(詩篇118‐22、マタイ伝21‐42、マルコ伝12‐10、ルカ伝20‐17、使徒行伝4‐11、エペソ書2‐20、ペテロ第1書2‐7)
音楽権威とは無縁な彼のキャリアで、快く迎えてくれる交響楽団は見当たらず、結局彼は、自分自身の交響楽団を39歳の時に設立してしまうのです。青年の心に抱いた【ビジョン:理想・夢・志】を目指して、何と言う堅い信念と大胆な決断と実行力でしょう。
●青年(青春)の夢を軽んじてはならない。それは大抵、その人のまだ自覚しない素質に応じたものであり、したがって、またその人の使命とも一致することが多い。つまり、人の使命も、最初はただ空想的な未来像として現われてくるものである(ヒルティ)
●汝の車を星につなげ(エマーソン)
朝比奈さんが設立した楽団は、当初は関西交響楽団と言われ、現在もなお大阪フィルハーモニー楽団として活躍しています。
そして、彼は今でもなおその楽団を大切に愛し続けて、さらに高い【ビジョン:理想・夢・志】を目指し成長させようとしているのです。
彼が選び取った道は、【神の愛=主イエス】に導かれた【ミッション:使命・天職】と確信できます!ハレルヤ!栄光を主に帰します!
●神は御意(ミココロ)を成さんために、汝等の内にはたらき、汝等をして志望(ココロザシ)を立て、業を行わしめ給えばなり(ピリピ書2-13)
●偉大なことを成し遂げるのは、それ以外に為す事のできない人のみである(ヒルティ)
●人の最大発見物は天職なり、これを知らずして彼の生涯は無意味なり(内村鑑三)
私たち個人個人にも、<最愛の我が子・分身>である【ビジョン:理想・夢・志】と生涯を賭ける価値のある【ミッション:使命・天職】が【神の愛=主イエス】から【賜物:無償ギフト・神恵】として【霊性:魂[勇気]・善意・良心】に届けられていることを発見しましょう!
●私は自分が何を欲しないかを知っている。しかし、何を欲するかはまだ知らない。それは必要になったときに、はじめてわかるだろう(クロムウエル)
●私たちはこの宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は神のものであって、私たちから出たものでないことが、あらわれるためである(コリント後書4‐7)
●人間の力の秘密は、神の道具であるという性質にある。何故なら、全ての永続的な真実の力は神のものであって、人間のものではないからである(ヒルティ)
【神の愛=隣人愛】の【パッション:受難覚悟の情熱・熱望・気骨】で、【ビジョン:理想・夢・志】と【ミッション:使命・天職】を目指して、皆さんが活躍されることを心より応援しています!
●神がひとたび人間の意志を所有されるならば、神はその人の中でみずから全てのことを行ない、彼を完全へと導き給う(聖女カタリナ)
●君がもし、それをしなければならないと確固たる信念をもってある事をなす時、たとえ多数者(大衆)は、それについて違って考えようとも公然とそれをするのにはばかる事はない。君がもし正しく行動しないのなら、その行動をこそはばかるべきで、もし正しく行動するのなら、きみを不当に非難する人々に対して何のはばかるところがあろうか(エピクテトス)
●人生において何よりも先ず知らなければならないことは、自分が何を本当に成し遂げのかである。そして、遂にそれを知り得たなら(それは通常、生涯の半ばを費やす)この目標と共に手段をも得ようとしなければならない(ヒルティ)
●愛に生きる者には翼がある。喜びに溢れて走り回り、自由で、どこにあっても束縛を知らない。自分に与えられる贈り物には目を留めず、すべての賜物を越えて、それを与えてくださる方に目を向ける(トマス・ア・ケンピス)
●彼の卑しき人は小事を爲さむとして、其を見て果し、
此の貴き人は大事を求めて、其を知らず逝く
彼の卑しき人は、一に一を加へて百に達し、
此の尊き人は、百萬を目指して一をも得ず(ブラウニング)
ハレルヤ!栄光を主に帰します。
主の恵みに感謝します!アーメン
それでは今日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
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田中 聡(さとし)