◇◇≪フリーター≫から≪フリーダム・ファイター≫へ (その1)◇◇<改訂版・再掲載>
【2002年6月30日に作成した<第257回>に加筆】
2002年6月30日(日)NHKBS「世界潮流2002:働く人々の未来」を観て
●【真の自由(内村鑑三)】
◆真の自由は発意である ⇔ Unconditional(無境遇)
◆真の自由は正しき選択である ⇔ 霊性本来の標準に従う~霊的生命達成の道
◆真の自由は善き意志を行う能力である
【神の愛=主イエス】に大事にされ大切なる皆さん、こんにちは!ご愛読に感謝します!
21世紀はいよいよ世界を舞台にして【自由】に活躍できる【個人の時代】の到来です。
米国では企業に属さず【自主独立:自由・独立】を目指す≪フリー・エージェント≫が
労働者の4人に1人である3300万人もいることが判明したそうです。
例えば夫婦でトレーラーで移住生活しながら、パソコン一台で仕事をこなす人々のことは
「電脳カウボーイ」と呼ばれるようです。
≪フリー・エージェント≫の仕事への価値観は、単にお金を稼ぐ事ではありません。
自分のスケジュールを自分で決められる【自由】であることを第一にしています。
【神の愛=主イエス】が与える<特権>である【真の自由】を発揮する生き方であり、
まさに【自由】は<自分らしく>生きるための<実現能力>であるといえます。
●様々な立場での労働観(内村鑑三)
◆社会学者 ⇔ 労働は賃金を得るための苦業なり
◆宗教学者 ⇔ 労働は心身の疲労なり、多くの休養をもってこれを
償わざるべからず
◆キリスト者 ⇔ 労働は手をもって神の真理を実得することなり、
直ちに神の宇宙に接することなり、
神とともに働くことなり、
ゆえに至高純美の快楽なり
●真の自由は消極的状態でなく積極的状態である
何事をも為しうる状態又能力でなく,ある事を為さずしてある他のことを為す能力
⇔善悪を判別して悪を避けて善を行う能力
●自由とは理想にあらず、境遇にあらず、能力である
●Ican do that which is right.(我は正しき事を為し能う)
●余暇とは何か有益なことをするための時間である(ヒルティ)
●自由とは、あらゆる特権を有効に発揮させる特権である(カント)
●真の自由とは、すべてのことを己の基準でなしうることである(モンテー二ュ)
日本では≪フリーター≫と呼ばれる若者たちがいますが、否定的に扱われがちです。
一方で、アメリカでは【自由】を尊重する≪フリー・エージェント≫として扱って
彼等こそが新たな仕事の領域を産み出す≪先駆者≫であると評価しているようです。
彼等の社会的存在を初めて評価してくれたのは、ホワイト・ハウスで活躍していた
ピンク氏でした。彼はゴア氏のスピーチ・ライターを担当するブレーンの1人として
家族との時間も持てないほど多忙なために過労で1997年に倒れたそうです。
彼は自分自身のペースを守り、家族と過ごせる【自由】の大切さを再発見します。
ピンク氏には、過労による挫折(失敗)は、本当の自分らしさを取戻すチャンスであり、
まさに【試練:神の愛の導き】であったといえるでしょう。
●失敗は方針を転ぜよとの神の命令である。我等は失敗を重ねて神の定め給いにし
天職につくのである(内村鑑三)
●挫折は、成功の前兆である(チャーチル)
5年前にフリー・ジャーナリストとなり、自ら≪フリー・エージェント≫となります。
おかげで、家族と一緒に過ごす望みの生活を取戻して、家族と共に2年間をかけて、
企業から独立した全米500人の取材を決行したそうです。
その成果は『フリー・エージェント・ネイション』として出版され話題となります。
それによれば≪フリー・エージェント≫は大きく3つのタイプに分かれるそうです。
【1】フリーランス: 1650万人 ~ 個人の技能を発揮させる
【2】ミニ企業家 : 1300万人 ~ 少数精鋭集団を率いる
【3】臨時社員 : 350万人 ~ パートタイム労働者
確かに、アメリカでは自由市場経済とIT革命の進展による「光と影」があります。
リストラや貧困・離婚などの境遇によって多くの敗者・弱者もまた出現したからです。
そこでムーブメントとなっているのがNPOを中心とした≪社会ベンチャー≫です。
「何か人の役立つことをしたい!」という【ビジョン:理想・夢・志】を抱く人々が
≪フリー・エージェント≫となって社会的敗者・弱者の支援に起ち上がっています。
例えば、NPO組織「ジュマ・ベンチャーズ:(★ジュマは仕事という意味))の
活動は感動と勇気と希望を与えられます。
「ジュマ・ベンチャーズ」は1991年に結成して現在30名のスタッフで活躍しています。
彼等はストリート・チルドレンや親のない子供たちのために宿泊施設と仕事場とを
提供することで自立支援をしています。
先ず手始めにアイス・クリーム屋台から出発し、次に店舗を持つことを目指しました。
そこで、アイスクリーム・チェーン大手「BEN&JERRY」と交渉したそうです。
通常の開店に必要なFC加盟料4万ドルを免除してほしいという交渉でした。
B&J社長は社会貢献として喜んで協力してくれたそうです。さらに地元市民にも
寄付金を呼びかけて40万ドルを集めて開店運用資金としたのです。
若者の再起のために支援したいという明確な【ビジョン:理想・夢・志】以外には
事業スタートに必要な《人・モノ・金》が全くのゼロからのチャレンジであっても
【隣人・社会】の【霊性:魂[勇気]・善意・良心】に信頼して取り組んだから
実現できたのだと思います。【神の愛=隣人愛】の勝利です!ハレルヤ!
●偉大なことを成し遂げるためには、行動するだけでなく夢を持つこと、
計画するだけでなく信じることが絶対必要である(アナトール・フランス)
●大きな愛のあるところ、常に奇跡がある(ウィラ・ギャザー)
当初は12名の若者が運営するアイスクリーム店も翌年には2店舗増やし、さらには
球場内の販売も実現して150名の若者の再起支援に成功にしています。
6年目で年商180万ドルとなり、124万ドルを経費、48万ドルを給料、残りの税免除8万ドルで、
今度は若者にパソコン技能研修を行ないPC関連のビジネスの準備を始めているそうです。
「ジュマ・ベンチャーズ」の恵まれない若者たちの再起支援するという<小さな試み>は
現在では<更正プログラム>として世界中から訪れるほどに注目されているそうです。
素晴らしい愛と勇気の感動的事業も≪少数≫から始まるという事実は励ましとなります。
●ためしてみること、着手することによってのみ、最も偉大な事柄も成就するものだ
(ヒルティ)
●すべて偉大なことは、小規模で少人数から始まるものだ。
あなたはそれを覚悟しなければならない。そして、子供たちを教育するにも、
彼等が少数派に属する事を平気なように導かねばならない(ヒルティ)
●大いなる事業が完成されるためには、ひとつの精神があれば足りる。
千の手を動かすために(ゲーテ)
●人数が少ないからといって世界を変える力はないと侮るなかれ。
世界を変えてきたのはまさしく少数の力なのである(マーガレット・ミード)
●持ち物が少なければ少ないほど、多くを与えることができます。
矛盾としか思えないでしょう。でもこれが愛の論理なのですよ(マザー・テレサ)
【神の愛=主イエス】を知る者には【神の愛の奇蹟】を起こす【神の愛の摂理】です!
●キリストは少数である。福音は少数の意見である(内村鑑三)
●多くの人によるのであっても、少数によるのであっても、
主の救い<勝利>の妨げとなるものは何もない(サムエル前書14-6)
●小さな群れよ、恐れるな。あなたがたの父は喜んで神の国をくださる(ルカ伝12-32)
●神は大事を為すにあたって多数の勢力をもってせずして単独の勢力をもってし給うた
(内村鑑三)
●詩人ダンテいわく、「余は余一人にて一党派を樹立せん」吾人は神と結ぶべし、
人と同胞すべからず、神我と共にありて我はひとり全世界と相対して立つを得べし
(内村鑑三)
★★【その2】につづく★★