■<最大の奥義>(内村鑑三)
奥義中の奥義は悪に関する奥義である。
悪が善をなすは、確実なる実験の事実である。
されども悪はそれがゆえに善なるにあらず、
また善はそれがゆえに悪にあらず。
サタン彼自身が、神御自身を神と成すがために必要である。
さればとて、サタンはサタンであって、もちろん神でない。
どうしてその事が有り能(あた)うか。
哲学的に説明することはできない。
されども道徳的にまた信仰的に真である。
私が私の生涯において出会いし最悪の人が、
私を最も高く神にまで引き上げた人であった。
また私が流せし最も熱き涙が、
天の光を集めてこれを私の霊魂に投げ入るる
鏡玉(レンズ)の役目をなす露のしたたりであった。
これはまことに人生の奥義である。
悪に関する奥義である。
私は単にこれあるを信ずる。
そして神を賛美し奉る。
そしてこの事をなす間に、
悪はこれを憎み、善はこれを愛することをやめない。
★★★
●神はどんな悪も行われないようにするよりも、
むしろ悪から善を生じさせるようにする方が善いと考えられたのである(アウグスティヌス)
●苦しみにあったことは私にとって幸せでした。私はそれであなた(主)の掟を学びました(詩篇119‐71)
宇宙において、危険で害悪な存在とみられた<ブラック・フォール>や、何の役にも立たないとみなされきてた<暗黒物質・ダーク・マター>が、実は宇宙誕生や維持存続に必要不可欠な存在であることが解明されつつあり、体内においても、<悪玉>とみなされてきた細菌の多くが、実は生命維持のために貴重な貢献をしていることも続々と解明されています。
そして、霊的にも、人間の<心の闇>とされる【悪:不完全・不義・不正・弱み】とみなされていることこそが、<光>である【神の愛=主イエス】に出遭うために必要不可欠な存在であることは<歓喜!感動!感謝!>です!ハレルヤ!
●情け深い光よ、導きたまえ、あたりを包む 薄闇の中で我らを導きたまえ!(ニューマン)
●主は、その憐れみを全ての被造物に示し、御自分の光を闇とともに、アダムに分け与えられた。
(シラ書〔集会の書〕16-16)
私たちが心に抱く<最愛の我が子・我が分身>である【ビジョン:理想・夢・志】を目指すときにも、
実現に反する<内なる闇>や世間・家族など<敵対勢力>こそが、実は<最善の味方>になってくれる<最大の奥義>【御心:神の愛の摂理】である<愛敵精神>を体感しましょう!
●汝の敵を愛せよ、汝を迫害する者のために祈れ、汝を憎むに善をなせ(ルカ伝6‐35、マタイ伝5‐44)
●【愛敵の教え】(内村鑑三)
~善をもって悪に対するのが悪に戦って勝つことである~
◇【怨】に酬ゆるに【徳】をもってし
◇【憎】に対するに【愛】をもってし
◇【悪】に対するに【善】をもってすること
◆我を憎む者を愛し、呪う者を祝し、苦しめる者に幸福の至らんことを祈れ!
●悪に負けてはいけない。かえって善をもって悪に勝ちなさい(ロマ書12‐20)
●私の敵よ、私のことで喜ぶな。たとえ倒れても、私は起き上がる。
たとえ闇の中に座っていても、主こそ我が光なり(ミカ書7-8)
皆さんが【ビジョン:理想・夢・志】を目指すときに日々直面する<患難辛苦>にも、【神の愛=主イエス】の【御心:神の愛の摂理】である<最大の奥義>を体感して、<不屈の楽天主義・楽観論>の【パッション:受難覚悟の情熱・熱望・気迫】で前進し続けることを心より応援しています!
●闇は不滅の魂の躍進を阻むのもではない(ヘレン・ケラー)
●こうして預言の言葉は、私たちにいっそう確実なものとなった。
あなた方も、夜が明け、明星がのぼってあなた方の心の中を照らすまで、
この預言の言葉を暗闇に輝くともしびとして、それに目を留めているがよい(ペテロ後書1‐19)
●君の中には、君に必要なすべてがある。「太陽」もある。「星」もある。「月」もある。
君の求める光は、君自身の内にあるのだ(ヘッセ)
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!