【2006年8月13日に作成した<第412回>に加筆】
◇◇新時代に向けて【コーナー・ストーン】精神を育てよう!(その1)◇◇<改訂版・再掲載>
●家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主のなされたことで、
私たちの目には不思議に見える
(詩篇118‐22、マタイ伝21‐42、マルコ伝12‐10、ルカ伝20‐17、
使徒行伝4‐11、エペソ書2‐20、ペテロ第1書2‐7)
【神の愛=主イエス】に大事にされ大切なる皆さん、こんにちは!ご愛読に感謝します!
最近のTV教育番組を観ていると、子供のうちに、なるべく具体的な社会経験させる
プログラムが多いように思えます。大半は、現代の社会的価値観・常識に基づいた
<職業観・職種>に着目しすぎているように感じられるのは残念です。
私が子供時代の30年前には、現代の主流となっている「IT産業」は先生も大人も誰も
想像できなかったはずです。つまり未来を切り拓く若者には、現代の<職業観・職種>に
縛られることなく、大胆に考えさせるべきだと思います。
欧米では既存の職業枠にあてはまらないならば、新たな職種・職域が生まれているのには
感動します。「~したい!~のために!」といった明確な<志望><動機><使命感>が
基点であり、現実よりも【ビジョン:理想・夢・志】を優先しています。
彼らの<志望>は単なる信念・欲望でなく【神の愛=隣人愛】に従う<熱意>がある事を
実感できるはずです。
●最善の労働者とは最も多くの仕事をする者でなくして、
最も貴重な動機をもって仕事をする者である(二宮尊徳:内村鑑三の言葉より)
●【健全なる思念】(内村鑑三)
事業の困難を思うべからず、また我の弱きを思うべからず。
神の全能なるを思うべし、その恩恵の無限なるを念ずべし。
さらば、事業の困難は失せて我等は強き者とならん。
たとえば、「病院内で長期療養の子供たちを励ましたい!」と志望する人が立ち上がって、
道を拓き具現化したから誕生したのが「クラウン(道化師)」や「クリニ・クラウン」や
「音楽療法士」であり、新しい職業が社会的地位を確立するまでになりました。
患者本人や患者家族と担当医といった当事者だけの<直接対話>だけに任せきりにすると、
せっかくの治療がうまく行かない事に気づいて、患者・家族と担当医・医療機関との間で
仲介の立場で協力する<メディエイター(仲保者)>という職業が確立したことも感動です。
おかげで単純な医療ミスやカルテ隠蔽も防げるし、患者・家族・担当医・医療機関の間の
親密ななコミュニケーションで「病気を治す!」という<思いを一つ、心を一つ>にした
当事者一丸の【チーム・スピリット&チーム・ワーク】の治療が実現することになります。
英国では「ガーデニングで人を癒したい!」という<志望>がガーデニング手法による
心理療法士を誕生させたそうです。
この様に既存の価値観や世間的常識では誕生しなかった価値観・職業・職域・思想などを
創造するには、個人の<熱き思い燃える心>による<志望・動機>が不可欠だと思います。
●新思想とは;
★新鮮なる思想
★人に新希望を供する思想
★人に新生命を供する思想
★人に新計画を供する思想
★羽翼を張りて中天に翔(アガ}らんとする意欲を興す思想(内村鑑三)
●強く期待する気持ちがあれば、それだけで可能性は現実に転化する。
強い願望は、われわれが何かを成し遂げるための先触れとなる(スマイルズ)
これは【神の愛=主イエス】が喜び愛する【コーナーストーン】精神に通じると思います。
ご存知のように【聖書】の【コーナー・ストーン】は【主イエス】を示しており、同時に
【神の愛=隣人愛】といえます。
●愛は隣人を害する事はない。愛は律法を全(マットウ)する(ロマ書13‐10)
●愛は、他のいかなるものにもまして、人を賢明にする(ヒルティ)
さらに【神の愛=隣人愛】に満ち溢れる【コーナー・ストーン】は【福音の勢力】であり、
【霊性:魂[勇気]・善意・良心】や【ビジョン:理想・夢・志】を守り育てます。
プロの専門家ほどに、【神の愛=隣人愛】や【福音の勢力】に基づいた<志望・動機>が
【自由・平等・寛容・博愛】を実現する社会の<基礎・土台>として不可欠で重要な事を
忘れてしまう事を【聖書】は解りやすく教え示しています。
●【福音の勢力】(内村鑑三)
福音は政治にあらず、しかれども国家を潔む
福音は美術にあらず、しかれども美感を喚起す
福音は哲学にあらず、しかれども思惟を刺激す
福音は産業にあらず、しかれども富を増進す
福音はこの世のことにあらず、しかれども人をその中心において
活かすゆえに活動の全ての方面においてこの世を啓発す。
この世以外の福音こそ、この世を救う唯一の勢力なれ。
●福音は社会のためにあらずして、社会は福音のためなり
福音は顕れたる神の聖旨を実顕せんがために世を造り給いしなり。
福音は目的にして社会は手段なり(内村鑑三)
●【キリスト教の真意(内村鑑三)】
活動思索の全ての方面においてエホバの神を崇め奉る、
これキリスト教の真実となす。
-天体に神の栄光を探る
-地層に神の御手の工(ワザ)を求む
-詩歌に神の無限の愛をたたえる
-美術に神の美妙の理想を現わす
-農は神と共に神の地を耕すこと
-工は神と共に造化の上に、さらに造化を加えること
-商は神と共に神の物産を広く四方に分かつこと
●世に惨事多きや、福音を説くべし
世に罪悪多きや、福音を説くべし
国家を救わんと欲するや、福音を説くべし
社会を改良せんと欲するや、福音を説くべし
福音は世を救うための神の能(チカラ)なり(内村鑑三)
最近の様々の業界で起きる偽装・不祥事も生活やノルマに忙殺されて【神の愛=隣人愛】と
【霊性:魂[勇気]・善意・良心】を見失ったから起きてしまったことであり、他人事では
済まされず、生活に追われている私自身にも起こり得る危険性を感じています。
こんな混迷波乱時代は、あらゆる社会分野で多忙なあまり専門家やプロ集団に見落とされて
忘れがちな【神の愛=隣人愛】【ビジョン:理想・夢・志】に基づく<志望・動機>に従う
<コーナー・ストーン>の立場にあることは【神の愛=主イエス】と生きるチャンスです!
●人に捨てらるるは神に拾わるるなりき、
人に憎まるるは神に愛せらるるなりき、
人に絶たるるは神に結ばるるなりき (内村鑑三)
日本の精神的指導者の安岡正篤氏が提唱していた<有名無力・無名有力>を思い出します。
世間や国家が認める資格取得者や研究・専門家でなくても【神の愛=隣人愛】に導かれて、
【青春:幼な心・青年の心】に抱いた【ビジョン:理想・夢・志】を<基礎石>とされた
<志望・動機>による【愛好精神:dilettante】【レイ・エキスパート(Lay Expert)】の
<非専門家の熟練者>が活躍する時代がやって来ました!
家業を継がず、職業を転々としながらも、【青春:幼な心・青年の心】で憧れ続けていた
【ビジョン:理想・夢・志】を見事に実現して、今ではプラモデル業界で世界的に有名な
ファイン・モールドの鈴木邦宏社長も興味深い発言をしています。
「趣味というのはエキスパートの集団です。学校で3年勉強したものより、
子どもの頃からずっと好きで20年間続けてきたことの方が強いに決まってます。」
●知恵のある者や賢い者に隠して、幼な子のような者にあらわした
(マタイ伝11-25、ルカ伝10-21)
●【神の力、神の知恵であるキリスト(コリント前書1‐26~31)】
◆兄弟たちよ、あなた方が召された時のことを考えてみるがよい。
人間的には知恵のある者が多くはなく、権力のある者も多くはなく、
身分の高い者も多くはいない。
◆それだのに神は、知者をはずかしめるために、この世の愚かな者を選び、
強い者をはずかしめるために、この世の弱い者を選び、
◆有力な者を無力な者にするために、この世で身分の低い者や
軽んじられている者、すなわち無に等しい者を、あえて選ばれたのである。
◆それは、どんな人間でも神の御前に誇ることがないためである。
◆あなた方がキリスト・イエスにあるのは、神によるのである。キリストは神に
立てられて、私たちの知恵となり、義と聖とあがないとになられたのである。
◆それは「誇る者は主を誇れ」と書いてあるとおりである
★★【その2】につづく★★