■乱世大変革時代に求められる「品格」について考える。【PJニュース 2010年3月7日】
★★PJニュースhttp://www.pjnews.net/ への掲載記事より★★
日本では「国家の品格」「ハケンの品格」「女性の品格」や横綱の品格や国家を代表するオリンピック選手の品格など、日本人としての「品格」について話題になることがあります。最近の日本で「品格ある人物」といえば、謙虚で道義的に正しい人格者や世間的常識人のことのようです。
しかし、明治・大正・昭和初頭に生きた内村鑑三は「高気な品格(ノーブル)」について興味深い定義をしています。
●ノーブル(noble)とは(内村鑑三)
◆理想を抱懐してこれを実行せんとする勇気
◆世人が為し難しと信じることを、あえて為さんとする気品
◆平凡なること俗なることの反対にして、理想を信じ大胆にこれを事実ならしむること
西欧の貴族に求められる社会的責任や義務である「ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige)」に通じる考え方だといえるでしょう。
世界で評価される「高気な品格(ノーブル)」とは、単に謙虚で道義的人格者や世間的常識人の心意気とは異なると思います。
たとえ不道徳や世間的非常識と批判されて孤立無援になろうとも、自らの信念に従って大胆に「ビジョン=理想・夢・大志」を旗印に高く掲げて前進し続ける勇気こそが、世界中の民族や宗教を超えて老若男女誰もが認める「高気な品格(ノーブル)」だといえるでしょう。
例えば、マザー・テレサは独裁者やマフィアからの寄付も歓んで受け取りました。世間の多くは汚れた不正の金に手を染めたことを非難しますが、マザーは気にもせず、マザーの崇高な理想に勇進する心意気に共感して寄付してくれた独裁者やマフィアを「グッド・クリスチャン!」と称えたそうです。
聖書には崇高な博愛や理想実現のためには、たとえ世間から非常識・不道徳と思われる手段を選ぼうとも、自己の信じる道を突き進めという教えがあります。
「不正不義の富で、自分の友をつくれ(ルカ伝16章9節)」
私たちが「ビジョン=理想・夢・大志」を<人生の旗印>に掲げる時にも、マザーの心意気に見習って、内村鑑三が提唱する「高気な品格(ノーブル)」で勇進しようではありませんか!
激動の現代日本社会に、新価値を打ち立て新時代を築くために、皆さんが「高気な品格(ノーブル)」である理想に生きる勇気をもって活躍される事を心より応援しています!
●大きな目標があるのに、小さなことにこだわるのは愚かです(ヘレン・ケラー)
●大胆、また大胆、そして常に大胆(ダントン)
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい!
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!