我らの職分⇔【ビジョン:理想・夢・志】を語れ!
●「余輩の職分」(内村鑑三)
1919年11月25日(火)晴
雨ようやく霽(は)る。今年もまた昨年同様、
十一月の小春がほとんど全潰(まるつぶ)れである。
世界の気候に大変動があったように見える。
雑誌[注]編集始まる。悪くない。
読書にふけり、自分にのみ知識をつめ込みて、
知識の食傷するおそれがある。
これを他人に分かつの義務がある。
編集は、知識分配の仕事と見て、つらくない。
雑誌発行部数、目下のところ、正味三千四百部である。
再臨唱道以来、一千二百部の増加である。
そうして毎月少しずつの増加がある。十数年来、
三千部を理想として進み来たりしも、
今年はついにその理想を超過して、大感謝である。
相変わらず新聞紙にはいっさい広告しない。
拡張はいっさい、これを読者の紹介に一任する。
そうして最小数の千八百部より、今日の三千四百部に達せしは、
全く神と友人との援助によるのである。
余輩はただ純福音を説けば、
それで余輩の職分は済むのである。
余事は顧みるに及ばない。
神が善きように取り扱いたもう。
「なんじ、(福音の)道を宣(の)べ伝うべし。
時を得るも時を得ざるも、励みてこれを務め、
さまざまの忍耐と教えをもって、人を責め、戒め、勧むべし」
とパウロがその弟子テモテを教えし言は、
一字一句、余輩の服膺(ふくよう)せんと欲するものである。
90年前の内村鑑三が【ミッション:使命・天職】に満足していたように、私たちも福音伝道として【ビジョン:理想・夢・志】を語り続けましょう!
皆さんの活躍を心より応援しています!
今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい!
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!