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歴史的事実と【福音】

◇◇歴史的事実と福音 ◇◇
【2001年2月28日に作成した<第75回>より】

皆さんこんにちは。そしてご愛読に感謝します。

以前、この場で紹介した「カバの郵便配達人」の紹介をした事があります。
日系アメリカ人のオザワ牧師の愛に満ちた実話を集めた本の名前でもあり、
ある預言者によって【天職・使命】を言い当てられた時にオザワ牧師に
与えられた命名が「カバの郵便配達人」であります。

ところで、その実話集の中に、ある二人だけの病室内で起きた愛に満ちた話が
あります。その内容がある大学入試問題にも紹介されていましたが、全く同じ
事実でも、そこには隣人愛よりも人間の闇のような現実を感じさせる内容です。

その二通りで描かれる実話を簡単に紹介します。

<大学入試に出た内容>

ある二人だけが入院する小さな病室での話。窓が片方の壁にひとつしかない。
二人の会話以外には何の音もしないような静かな部屋で、窓側に寝る男は、
肺に水がたまる病気で一日に2度くらい看護婦の助けで水抜きをする以外は
寝たままでいる。
もう一人の男は仰向けのままベッドから起き上がることもできない寝たきり。

そんな重症の二人の唯一の楽しみは、窓側の男が窓の外の景色について
季節を感じさせる自然の移り変わりや街を歩く人々の日常をおもしろおかしく
話してくれることだけだった。

ある日のこと、外の華やかで美しいパレードの話を聞かされた時に、窓から
離れている男の心にねたみと憎悪が沸いてきた。「何故、彼だけが窓側で
楽しい思いをしているんだ?私だってたまには窓の方に寝かせてくれても
いいものなのに、彼は楽しみを一人占めしているんじゃないか。」

その夜のこと、窓側の男がいつも以上に苦しそうにせき込みはじめた。すぐに
看護婦が来てあげないと危険なのだが、彼は呼び鈴に手が届かないのか、、
もがいているようだ。やがて、彼の動きが静かになった。窓から離れている男は
じっと黙ったままでいた。

翌日、看護婦が訪れた時には、窓側の男はもう既に亡くなっていた。
窓側のベッドが空いたので、窓から離れていた男は、さっそく看護婦に頼んで、
窓側のベッドに移してもらった。楽しみにわくわくしながら、彼は体をねじって
窓の外をのぞいて見た。何とそこには壁しかなかった…。

<「カバの郵便配達人」に示されている話>

小さな病室に二人の重病人がいて、二人の会話以外には何もない静かな空間。

いつも窓側の男は窓から離れている男に向かって、窓の外の景色について、
楽しいことや美しいことを毎日聞かせてくれた。

そのことだけが、二人にとっては、唯一の楽しみであり、特に窓から離れている
男には生きる希望であり支えであった。窓際の男はかなり重症のようであって
いつ死んでもおかしくないような状態であった。

そんな状態でも彼は毎日外の風景をいつも楽しそうに話してくれ、特に華やかな
パレードの話は何日も楽しい思い出となりました。

しかし、ある朝、看護婦が訪れた時には、窓側の男は既に亡くなっていた。
彼が死んでしまって毎日の楽しみがなくなり絶望したが、あれだけ聞かされていた
窓の外の美しさを見てやろうとする気持ちだけが、生きる希望となり支えとして、
彼は日々体調が善くなっていく。
そして遂に、窓側のベッドに移された。いつも楽しみにしてあの窓の外をいよいよ
観られる瞬間だ。しかし、そこには巨大な壁だけがあった…。

どんなひどい状況にあっても、愛がある人なら、人の幸せを届ける事ができるのです。

皆さん、ひとつの事実についての2通りの実話を読んで見てどのように感じましたか?

私はこれは【聖書】の福音書と同じことのように思えました。
この事実を知って話せる人間はただ一人しかいません。窓から離れた男が話さなければ
この話は世の中に知らされることは一切なかったからです。

恐らく、彼は窓側の男をねたみ恨み憎悪さえ抱いたかもしれません。なのに一方の窓側の
男は、ただひたすら、窓から離れている男のことを心配して何とか喜ばして楽しみを与える
事ばかりを考えていたのです。大嘘をつきながら…。

きっと、生き残った男は見殺しにしてしまった、自分自身の罪の自覚に苦しみ、キリストの
神にすがらざるを得なかったに違いありません。
そして、彼が悔い改めて生まれ変わったからこそ、自分の事でなく、本当の愛を示して
くれた隣人のことを【福音伝道】として、私たちのところにまで届いたのです。

ペテロもパウロもそうであったように、【福音伝道】とは自分自身の名誉でも手柄でもなく、
ただ【神の愛の栄光】でありそれを示す【隣人愛】の名誉のためであることがよくわかります。

この実話を救われる前の事実と、【神の愛】に救われた後の【福音伝道】と見るならば、
両面ともが事実であり、学ぶべき事が多い事を知ります。全てには時が必要であり、
全ての罪も苦しみも【神の愛】によって救われる証明であると私は改めて確信できました。

●すべて彼を信じる者は失望に終わることがない(ロマ書1-11)
●人もしキリストに在らば新たに造られたる者なり。古きはすでに過ぎ去り、
 見よ新しくなりたり(コリント前書5-17~18)
●あなたは霊において新たにされなければならない(ヒルティ)
●たとい私たちは不真実であっても彼は常に真実である。
 彼は自分を偽ることができないからである(テモテ後書2-3)

ハレルヤ!栄光を主に帰します。
主の恵みに感謝します!アーメン

それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!

メイル歓迎します!
cforum@tanaka.name
田中 聡(さとし)

★★★皆さんの【願い事】のために【礼拝:祈りと感謝】致します!★★★
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あなたと共に【主の御名】によって【神の愛=主イエス】に【礼拝:祈りと感謝】いたします!

●あなた方のうちの二人が、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、
 天にいます私の父はそれをかなえて下さるであろう。
 二人、三人が私の名によって集まっているところには私(主イエス)もその中にいる
 (マタイ伝18-19~20)

皆さんからの御連絡お待ちしています!