◇◇ 真実にして最大の喜び ◇◇
【2001年10月17日に作成した<第189回>より】
2001年10月16日深夜NHK・BS「ヨーロピアン・ライフ」を観て
●真実にして最大の喜びは被造物から受けるのではなく造物主から授けられるものである
(クレヴォーの聖ベルナール)
本日2001年10月16日に「衆議院・テロ対策特別委員会」においてテロへの軍事支援を許す法案
「特措法」が決議されました。
平和を愛する崇高な理想を持てるはずの日本人としての叡智を結集させた結果とは思えない
あまりにも「お粗末」な法律がこの世に登場して、日本の将来を決定付けるかもしれない
運命の一日でした。その貴重な審議を完全生中継したのは【国会TV】だけでした。
政党間の勢力争いの駆け引きに明け暮れる国会議員の茶番劇の中にも、一筋の希望の光明が
ありました。それは最後の質疑に立った社民党女性議員・中川さんの発言でした。
終始一貫して反対意見を述べた彼女は、最後に坂本龍一さんからのメッセージを読み上げた
のです。未来の子供たちのために戦争は決してすべきではないという確信と力に満ちた勇敢
なる【愛のメッセージ】でした。
坂本さんの【愛のメッセージ】は国会の議事録に永遠に記録されました。【愛の勝利】が
預言されたのです。
国会議員には大いなる権力と権威が国民より託されています。従って、一般市民よりも、
ダイナミックな行動が自由自在にできるのではないかと期待してしまいます。
しかし、それは多くの場合は恐らく間違いなのでしょう。神はそのようにこの世を定めては
いないからです。この世の【富・権威・名声】がないところにこそ本当の【大いなる力】の
【神の愛】が存在しているからです。【神の愛】がある所には大いなる奇蹟が起こります。
私たちがこの世では目立たない【コーナー・ストーン】の存在であるからこそ、かえって
【ライト・スタッフ(適任者)】であることが、【使命・天職】に生きている人々の人生を
観た時に確信できるのではないでしょうか。
オランダの一人の名も無き若き女性が、国会議員や大企業や大国の政府でも成し遂げられない
ような偉業の実現に向かってチャレンジしていることがテレビで紹介されていました。
オランダ人のヤンケさんは4人姉妹の一人として生まれますが幼い頃より機械に興味を持ち
6歳の頃からずっと自転車の仕組みに好奇心を抱くようになったそうです。
ヤンケさんはやがて大学で福祉を学ぶようになりますが、どうしても興味が持てず中退して
自転車修理の技術を習得することを目指す決心をするのです。彼女の父親は猛反対したそう
です。
●あなたに委ねられていることを守りなさい。そして、俗悪な無駄話と、偽りの「知識」に
よる反対論を避けなさい(テモテ前書6‐20)
しかし、彼女は自分の幼い頃からの【夢】を棄てきれずに親の反対を押し切ってチャレンジ
するのです。彼女は自分に与えられた神様からの大切な無償ギフトである【タレント:個性・
才能・可能性】を最大発揮できる道を幸運にも発見できたのです。
●青春の夢は軽んじてはならない。それは大抵、その人のまだ自覚しない素質に応じた
ものであり、従ってまた、その人の使命とも一致する事が多い。つまり、人の使命も
最初はただ空想的な未来像として現われてくるものなのである(ヒルティ)
●あなたにゆだねられている尊いものを私たちの内に宿っている聖霊によって守りなさい
(テモテ後書1‐14)
●各自は惜しむ心からでなく、また強いられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべき
である。神は喜んで施す人を愛してくださるのである(コリント後書9‐7)
彼女は信頼できる自転車修理技術者の所で二年間修業して技術を習得して見事に【夢】を
実現させたのです。
●人生において何よりも先ず知らなければならないのは、自分が何を本当に成し遂げたいのか
ということである。そして、遂にそれを知り得たなら(それは通常、生涯の半ばを費やす)
この目標とともに手段をも得ようとしなければならない(ヒルティ)
オランダは自転車が一人一台の割合の生産台数で、世界一といわれるほどに、自転車利用者が
多い国だそうです。環境にやさしいこともあって現在では国家政策として道路が自転車専用に
整備されたり、自転車通勤には所得税の優遇措置があるほどです。
自転車をこよなく愛しているヤンケさんにとって、自転車修理は、まさに神が彼女に託した
【使命・天職】であったのです。彼女は語っています。
「もし、自転車の仕事をしなければ私の人生は不幸だったでしょう。好きだからできるのです」
●人生の最大発見物は天職なり。これを知らずして彼の生涯は無意味なり(内村鑑三)
彼女には大いなる【ビジョン:志・夢・理想】があります。それは、放置自転車をアフリカや
南米の子供たちにプレゼントすることです。
すでに、英米には「アフリバイク」という慈善団体があって南アフリカの子供たちに自転車を
プレゼントしていることを知ったからです。アフリカでは多くの子供たちが勉強のために毎日
数十キロを歩いて通学していることを知って、彼等に自転車を提供している活動だそうです。
ヤンケさんは「アフリバイク」の活動支援のために、現地に直接出向いて、自転車修理技術を
指導したそうです。彼女の世界平和実現への壮大なるチャレンジの第一歩でした。
彼女はオランダ人として、アフリカや南米の子供たちのために、オランダ国内の放置自転車を
活用しようとした最初の一人だったのです。政治家でも大企業でも行政でもなくたった独りの
崇高な志から始まったのです。
●大いなる事業が完成されるためには一つの精神があれば足りる。千の手を動かすために
(ゲーテ)
●偉大なことを成し遂げるのは、それ以外になすことの出来ない人のみである(ヒルティ)
ヤンケさんの【ビジョン】を知って、やがて3人の同志が集まります。その一人はオランダで
はじめてエイズ支援団体を立ち上げた企画立案のプロでした。彼はヤンケさんの素晴らしい
【ビジョン】を実現させるために協力を買って出てくれたのです。
ヤンケさんと二人で放置自転車を取り扱う都市公団に掛け合ったら、すぐに彼等の慈善事業に
理解を示してくれました。公団の担当者も「これからいくらでも自転車を提供するよ」と
うれしそうに語っていました。
さらに、ヤンケさんの独りではじめた慈善事業の話が新聞各紙にも掲載されて一般市民にも
知れ渡るようになったそうです。
そして、今年のクリスマスには500台の自転車をアフリカにプレゼントすることを目指して
多くの人々の支援と協力がスタートしているのです。
彼女は喜びに満ちた笑顔で語ってくれます。
「放置自転車に新しいチャンスを与えることが歓びなのです。
私がいなくなっても、自然と誰でもできるようになって欲しいのです」
ヤンケさん独りから挑んだ【善意】のチャレンジに関わる人々もまた大いなる喜びと希望に
満ちていることを観た時に私たちは【真実の愛】を実感できます。
●イエスに対する貴い愛は、人を促して大きな仕事を成し遂げさせ、人を励まして、いつも
いっそう完全な徳を望むように仕向けさせる。愛は常に向上を欲して、いかなるいと低き
事物によっても引き停められるれることを望まない(トマス・ア・ケンピス)
●すべて真実なこと、すべて尊ぶべきこと、すべて正しいこと、すべて純真なこと、
すべて愛すべきこと、すてほまれあること、すべて徳といわれるもの、称賛に値する
ものがあれば、それらのものに心をとめなさい(ピリピ書4‐8)
私たちにも、神より託された貴重な【使命・天職】があって、ヤンケさんのように世界平和に
たった独りからでもチャレンジできるはずです。
●キリスト信者たる栄誉のひとつは、よわき取るに足らざるこの身をもってして、なおも
大望を抱いてその一部分を遂行しうるにあり(内村鑑三)
お互いに大いなる【ビジョン:志・夢・理想】を抱いて実現に向かってチャレンジしましょう。
私は皆さんのチャレンジを心から応援しています。
ハレルヤ!栄光を主に帰します。
主の恵みに感謝します!アーメン
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
cforum@tanaka.name
田中 聡(さとし)
★★★皆さんの【願い事】のために【礼拝:祈りと感謝】致します!★★★
あなたの【ビジョン:理想・夢・志】・【願い事】を御気軽に御連絡下さい!
<心を一つ思いを一つ>の【チーム・スピリット&チーム・ワーク】に私が協力します!
あなたと共に【主の御名】によって【神の愛=主イエス】に【礼拝:祈りと感謝】いたします!
●あなた方のうちの二人が、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、
天にいます私の父はそれをかなえて下さるであろう。
二人、三人が私の名によって集まっているところには私(主イエス)もその中にいる
(マタイ伝18-19~20)
皆さんからの御連絡お待ちしています!