◇◇ この世の全ての【権威】は【神の愛=主イエス】に属する!(1) ◇◇
【2003年9月10日に作成した<第317回>に加筆】
●国と権(チカラ)と栄えとは窮(カギ)りなく汝(神)の所有(モノ)なればなり
(主の祈り:マタイ伝6‐9~13、ルカ伝11‐2~4)
●すべての人は、上に立つ権威に従うべきである。何故なら、神によらない権威はなく、
おおよそ存在する権威は、すべて神によって立てられたものだからである(ロマ書13~1)
神に大事にされ大切なる皆さん、ご愛読に感謝します。
私は有権者を置き去りにした政治的権力闘争や【この世の勢力:富・権威・名声】が有効活用されていない社会の実態を見聞きする時に、怒りや不信感や絶望感や自分自身の無力感すら抱くことがあります。
しかし、それは社会の片面だけを観察しているに過ぎず、もう反面を見てから社会の実態を評価しなくてはならないことを。いつも心がけています。
●我々は結局何を目指すべきか、世の中を知り、これを軽蔑しない事だ(ゲーテ)
私は今は亡き小渕首相の個人的実践に大いなる希望と勇気を感じたことがあります。
日常の見聞きする事で感動すると直ぐに電話して励ましていた「ブチ・フォン」は皆さんもご記憶にあると思います。
テレビ報道だけでは、世間的有名人や成功者ばかりを励ます電話をしているように思われた方が多いのではないでしょうか。権威を使った政治的な売名行為として偽善的に映ったかもしれません。
しかし、事実は予想と全く異なっている事を私は後に何度も知る機会があったのです。
たとえば、戦前戦後の迫害に耐え、朝鮮半島で孤児院を建設し維持運営し続けている日本人家族の
TVドキュメンタリーを観た方がいると思います。創設者の女性の姿は「愛の黙示録」という自主制作映画にもなりました。
現在は孫娘にあたる女性が【ビジョン:理想・夢・志】を受け継ぎ日本と朝鮮半島の【平和の掛け橋】となって活躍しているそうです。
TVドキュメンタリー番組では、台風によって建物が破壊されて修復の目途がつかず、もはや継続も困難であるかのようにして終了してしまいました。
確か1999年当時であったと思われますが、心の隅に記憶していても、それからすっかり忘れていました。
ところが、小渕さんが亡くなって数年後だと思いますが、新聞紙上で孤児院の運営で活躍している、あの若き日本女性が紹介されていました。記事の中では、私と同じ台風被害の番組を観た当時の小渕首相が、直接に電話してきて建設費用の募金活動にも協力して大きな貢献をしてくれた感謝の言葉が記されていました。
別のエピソードもあります・私は毎朝4時からNHKラジオで放送している「心に時代」を愛好する者の一人です。
ある日の番組では人生の【どん底】を経験し、そこから家族と共に見事に立直った人が紹介されていました。再起できた彼は今度は家族と一緒になって、
「自分と同じように【どん底】で苦しむ人々を救済するための施設を全くの無から建設運営しよう!」
という【ビジョン:理想・夢・志】を抱き実現にチャレンジしていることも紹介していました。
この名も無き人の≪発言≫を真剣に受け止めた人が、小渕首相だったのです!
小渕首相が「心の時代」という社会の中心ではない【コーナー・ストーン】で放送する番組を見聞きして、ささやかな社会改善を目指す【草の根運動】にも、励ましの電話をしていたことは、小渕さんが亡くなってから数年後の、番組が再放送された時に初めて世間に紹介されることになったのです。
最初に放送された当時に小渕首相から直接に電話をもらった家族は、とても励まされて希望と勇気を与えられたおかげもあって、
無一文から施設実現が成功したそうです。
何年もたった現在でも小渕首相が直接電話して励ましていたという話を知る事があります。
少しでも「首相」と言う【権威】を最大限に有効活用しようと日夜努力していた証明とはたとえ本人が話さなくても、励まされた人々の【愛の推薦】である【感謝の言葉】として贈られることが示されていると思います。
●汝施済(ホドコシ)をする時、右の手の為したることを左の手に知らすることなかれ(マタイ伝6-3)
●自分で自分を推薦する人ではなく、主に推薦される人こそ、確かな人なのである(コリント後書10-18)
興味深いことは、この世の個人や社会が改善されるためには、政治権力や既成権威などは【脇役】でしかなく、【権力行使】とは対極にあって【無力】と思える【社会の反面】が【主役】として活躍してきたと実感しています。
【この世の勢力:富・権威・名声】や【権力行使】は【神の愛=隣人愛】の前では無力であって、【神の愛=隣人愛】に支えられた【自由】の前には【奴隷的従属】が暴露されるのです。
●あらゆる奥義と知識に通じていても、山をも移す強い信仰があっても、もし、愛がなければ無に等しい。
自分の全財産を人に施しても、自分の体を焼かれるために渡しても もし、愛がなければ、一切は無益である(コリント前書13-1~2)
●神のみわざを考えみよ。神の曲げられたものを、誰がまっすぐにすることができようか(伝道の書7-13)
アルゼンチン生まれのユダヤ人であり世界的に活躍している音楽家バレンボイムの活動は、この世の政治的権力も権威もありませんが、
音楽を通じてイスラエルとパレスチナとの平和を実現させるための【先駆的行動】となって両方の市民に共感され支持されています。
ドイツ・ナチスのヒトラーが愛好し政治的に利用したとも言われてきた音楽家ワーグナーの楽曲を戦後はじめてイスラエル国内で大胆に
演奏して≪政治的呪縛≫から【心】を≪自由≫に解放させてくれたのはたった独りの【愛と自由の音楽家】バレンボイムでした。
イスラエル占領下のパレスチナ地区で音楽演奏を試みますが、イスラエル軍の武力制圧で断念せざるを得なくなりますが、翌日には
欧米メディア報道による支援のおかげで、イスラエル政府も軍部も黙認させざるを得なくなったのです。【神の愛=隣人愛】は強し!
●いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。このうち最も大いなるものは、愛である(コリント前書13‐13)
●ある者は車を頼み、ある者は馬を頼み、ある者は学問を頼み、ある者は多数を頼む。しかれども我は我が主の神を頼まん
(詩篇20‐7)
●汝の能力(チカラ)は汝が日々求むるところに従わん(申命記33‐25)
●たとえ困難がどんなであっても、我々は神の力によって、これに対抗することはできるであろう。私は神のおかげで困難になれてきた。
神に信頼してまだ裏切られたことがない(クロムウエル)
バレンボイムはイスラエル、アラブ各国の人々の【心の交流】を目的として交響楽団を結成して、日頃専門的指導を受ける機会の
無い若者に積極的に支援しているのです。
各国の政治的トップが結集して、こぶしを振りかざして「平和!平和!」と叫びながら【主役】を演じて政治的セレモニーとしての
「ロード・マップ」を調印しても無理です。政治や権力を【主役】とする社会の一面では、崩壊しつつある和平交渉に映っていても
【神の愛=隣人愛】を【主役】にする【社会の反面】では着実に前進し続けている事を私は確信しています。
「音楽で思いやりと相互理解を目指す!」という【ビジョン:理想・夢・志】を抱く独りの音楽家が【主役】となって政治や軍隊や
宗教などの権威は【脇役】となって、【主役】である彼の後から従属している姿こそが、世界を【自由と平和】に導いてくれる
真正の【愛のロード・マップ】として具体的に示しているといえるでしょう。
9・11テロ事件後には、米国の政治権力・宗教権威が【主役】になって、世界中が紛争に巻き込まれつつあります。
世界のあらゆる戦争地域を駆け巡り命がけで活躍し続けてきた報道カメラマンの一人は、NYのマンハッタンにある自宅だけが
唯一の休息の場所だったそうです。
長い取材を終えて休息していた時に、自宅から数10メートル先で9・11テロ事件が起こり、【神の愛】は彼に瞬間を写真に記録させる
【チャンス】を与えたのだと私は確信します。
彼の貴重な写真は世界平和を訴える写真展として世界各地で開催されているそうです。報道カメラマンとして活躍している姿は
ドキュメンタリー映画となったとも聞きます。
「写真で歴史を記録する事もできるが、歴史を変えることもできる!」という【ビジョン:理想・夢・志】を抱いている彼もまた【愛と自由の戦士】と言えるでしょう。
●最悪のものでも、最高になる、勇気さえあれば(ブラウニング)
●熱意は熱意を生む。(Enthusiasm begets enthusiasm.)(ロングフェロー)
●人間の生きがいは、その人が毎日行う行動の積み重ねである(フランクル)
●楽天は人を成功に導く信仰なり。希望なくして何事も成ることなし(ヘレンケラー)
★★【その2】につづく★★