◇◇ タレントを活かして社会とオーバーラップする ◇◇【2001年7月15日に作成した<第161回>より】
NHK教育「美と出会う」
『黒田征太郎・街に飛び出すアートを目指す』を観て
神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは、ご愛読に感謝します。
皆さんもご存知でしょうが、アーティストの黒田征太郎さんは自分の持っている
【タレント:個性・才能・可能性】は絵を描くことであると自覚しています。
そして、ペインティングで社会と関わり貢献することこそが【使命・天職】であると
確信している人だといえるでしょう。
野坂昭如さんとの共同創作した戦争童話は有名です。また、若い頃の海外放浪時代に
初めて訪問した海外の地であり想い出深い台湾が、震災にあって再建復興を目指して
いる時には、現地に出向いて励まそうとして地元音楽家とのコラボレーション(共演)
で「ライブ・ペインティング」を行うなど絵を描く事で社会と積極的に関わっています。
ところで、黒田さんが幸運にも自己の【使命・天職】を発見できたのは40歳の頃で、
それはアメリカで起こした交通事故という【試練:神の導き】のおかげだったのです。
黒田さんがNYの病院に入院していた時のことです。看護婦が黒田さん向けの病院食の
献立表をもってきてくれたそうです。そこにはキメ細かく毎日のメニューが記入されて
いましたが、その表の片隅にはさりげなく「小さな手書きの草花の絵」が添えられていた
のです。
ケガでふさぎごみがちな病院生活にあった黒田さんにとって、心をなごませてくれたのは
その「小さな手書きの絵」だったのです。黒田さんが絵を描く目的を改めて考えさせられる
素晴らしいきっかけとなりました。
そして、黒田さんが帰国して日本の東大病院に入院した時に何と病院が暗い場所であるかを
改めて実感するのです。そこで、病院の壁に黒田さんの自由なペインティングをしてあげた
のです。入院している人々を励ますために。彼が【使命・天職】に目覚めてチャレンジを
開始した瞬間です。
黒田さんは番組内で自ら語ってくれました。
「それまでの自分と違って、絵を描く事が楽しくなったのです。もし、神がいるとしたら
僕のには遊び道具として絵を描く【オモチャ(才能)】を神が与えてくれたのだと思います。
そうしないと、社会にどうしようもない悪いことしかしない人間だから…」
●ある人の生活における最大の日とはその人の歴史的使命、すなわち神がこの世で
彼を用いようとするその目的が明らかにわかり、またこれまで彼が導かれてきた
すべての道がそこに通じているのを悟った日のことである(ヒルティ)
40歳に交通事故と言う厳しい【試練:神の導き】に出会うまでは、人よりもうまくなって、
世間に評価されたいと望みながら、一方でどうしようもない不安と不満の中にいたのです。
黒田さんの中に真実や真理を求める苦悩があってこそ、神も正しい道に導いてくれたのだと
私は信じます。
●神が私たちに求め給うのは、わたしたちと共にいますこと、神に心を寄せる者を見出し
その心を神みずからの霊によってさらに育て、かつ生き生きとさせること、これ以外の
何ものでもない(ヒルティ)
黒田さんは【試練】を通して、誰よりも上手になって誉められるためでなく、ただ楽しいから
好きだからこそ、絵を描いている自分に気づく事ができたのです。
●私はあなた方に悟りを与え、行くべき道を教えよう。私はあなた方に目を留めて
助言を与えよう(詩篇32-8)
黒田さんはギャラリーでしか鑑賞することのできない作品を描くような芸術家ではありません。
自分の【タレント】を活かせて誰かの役に立てると思うならば、街に飛び出て出し惜しみせず
喜んで「ライブ・ペインティング」を行うまさに魂の声に従って行動する【愛の伝道者】です。
●兄弟よ、霊的なものへ進もうとする信念をすててはならない。あなたは今でもその機会と
時間とを持っているのだ(トマス・ア・ケンピス)
アメリカは自分自身を新発見させてくれる「精神的フロンティア」です。黒田さんだけでなく
私自身もそうでした。現在『地雷ゼロ・キャンペーン』で活躍される坂本龍一さんもそうです。
坂本さんは音楽活動で政治運動・平和活動する人たちに懐疑的で自分とは無縁だと思っていた
そうです。しかし、NY生活する中で毎日CNNを観るうちに世界の悲惨を見せつけられて
次第に自分も何かしなくてはと素直に思うようになれたそうです。そのような観点から改めて
周囲の欧米ミュージシャン仲間に聞いてみると、彼等は何かしらの社会貢献活動を自発的に
喜んで行っている事を知ったのです。
坂本さんが発展途上の最貧困国の負債棒引きを目指すNGO「ジュビリー2000」に参加
します。自分の【タレント】である音楽活動を通じて社会のために進んで役立とうとする新たな
チャレンジをはじめるきっかけとなるのです。まさに【使命・天職】を発見した瞬間です。
アメリカは完全な善ではありません。それどころか、世界一横暴でエゴイスティックであり
自国中心の国家です。その【エゴ】を自覚しているからこそ、一方で【隣人愛】にチャレンジ
することを大いに支援し守り育てる【キリスト精神】が強いのではないでしょうか。
●私が来たのは、義人を招くためではなく、罪人を招いて悔い改めさせるためである
(ルカ伝5-32)
●【愛】は、イエスに対する【貴い愛】は、人を促して大きな仕事をなしとげさせ
人を励まして、いつもいっそう完全な徳を望むように仕向けさせる。
【愛】は常に向上を欲して、いかなるいと低い事物によっても、引き停められる
ことを望まない(トマス・ア・ケンピス)
面白い実験を観た事があります。日米の幼児教育の比較研究として幼児に自由に絵を描かせる
課題を与えた実験でした。画用紙サイズの用紙が床一面に敷きつめられた教室を数人の幼児に
提供します。
そして、先生はたった一つだけのことを説明します。「貴方の好きなように自由に描いて下さい」
日本の幼児は1人びとりが目の前にある「一枚分の画用紙サイズ」からはみ出さないようにと
気を付けながら、丁寧にきちんとした「一枚分の大きさ」の絵を描き完成させようと懸命です。
せっかく「床一面の大きなサイズ」があるのに、誰もが「一枚分のサイズ」だけをキレイに完成
させる結果となりました。
一方で、アメリカの幼児は「床一面の大きなサイズ」に向って果敢にチャレンジしようとします。
各自は自分勝手に取りかかりますが、ある者は少し描いては中断して別の白紙の部分に向います。
また、ある幼児は別の幼児と一緒になって共同作業に懸命です。
そのようにして、床一面はたちまち子供たちの好き勝手な自由奔放な様々なチャレンジの成果で
一杯になってしまいました。白紙のままの画用紙は一枚も見当たりませんでした。
この日米の成果の違いにも、日米の精神的土壌の違いが現われていると私は感じてなりません。
●事業の結果について意(オモ)わず、その性質について意(オモ)う(内村鑑三)
●木が良ければ、その実も良いとし、木が悪ければ、その実も悪いとせよ、
木はその実でわかるから(マタイ伝12-33)
私たちはアメリカの「良い結果」だけを真似しても仕方ありません。アメリカの善き精神である
【キリスト精神】こそを学び受け入れることが重要だと私は思うのです。そして、日本人にも
通じる心であることが実感できるはずです。愛という真理はすべてに共通する永遠不変の存在
だからです。
●たとい私たちは不真実であっても彼(主イエス)は常に真実である。彼は自分を偽ることが
できないからである(テモテ後書2‐13)
●私たちは、真理に逆らっては何をする力もなく真理に従えば力がある(コリント後書13‐8)
皆さんが少しでも【キリストの愛】を受け入れることで【神の愛】に導かれる支えられて
人生の大いなるチャレンジに成功されることを心より願っています。
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
cforum@tanaka.name
田中 聡(さとし)
皆さんこんにちは!
私は東京の中野に【チャレンジ・フォーラム】という【キリスト精神】啓蒙施設を運営しながら、個人的【福音伝道】事業を行っています。
ここに紹介する記事は、基本的にはメルマが(e-magazine)で2000年11月から2006年6月までに不定期発行してきた
約400号から抜粋して掲載しています。(http://www.emaga.com/info/cforum.html)
もし、皆さんの中で、過去のメルマガにも興味があるならば、まとめてメイル送信しますので御気軽に御連絡ください!
★ウェブを参照ください!http://www.geocities.jp/cforum2000/
★★★皆さんの【ビジョン】【願い事】のために【礼拝:祈りと感謝】致します!★★★
あなたの【ビジョン:理想・夢・志】・【願い事】を御気軽に御連絡下さい!
<心を一つ思いを一つ>の【チーム・スピリット&チーム・ワーク】に私が協力します!
あなたと共に【主の御名】によって【神の愛=主イエス】に【礼拝:祈りと感謝】いたします!
●あなた方のうちの二人が、どんな願い事についても地上で心を合わせるなら、
天にいます私の父はそれをかなえて下さるであろう。
二人、三人が私の名によって集まっているところには私(主イエス)もその中にいる(マタイ伝18-19~20)