【ビジョン&使命・天職】で<御国:千年王国・メシア的王国・神愛王国>に導く【神の愛=主イエス】!!

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【神愛福音道】【聖書価値観:神愛世界観・神愛歴史観・神愛人生観> 【神助道:神助精神・神助主義・神助本願・神助努力・神助本位】 【<御国:千年王国・メシア的王国・神愛王国>創世道】

時にかなって美しい!【神の愛】①

◇◇ 神の時にかなう【神の愛の奇蹟】(その1) ◇◇
【2002年7月12日に作成した<第261回>に加筆】 
2002年7月9日(火)NHK「プロジェクトX:幸せのトキ執念の誕生」

●天の下では、何事にも定まった時期あり、すべての営みには時がある。
 生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。
 植えるのに時があり、植えたものを抜くのに時がある。
 殺すのに時があり、癒すのに時がある。
 崩すのに時があり、建てるのに時がある。
 泣くのに時があり、微笑むのに時がある。
 嘆くのに時があり、躍るのに時がある。(伝道の書3-1~5)
●神のなされることは全てその時にかなって美しい(伝道の書3-11)

神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは、ご愛読に感謝します。

人間が善かれと思った【ビジョン:理想・夢・志】ほど、厳しい苦難に出会うように思われるのは、そこに【試練:神の愛の訓練・導き】があるからだと私は感じます。

人間だけの叡智と努力では到底実現できるものでなく【神の愛=主イエス】を心に受け入れて【神助】によって不可能を可能にする【神の愛の事業】は【神の愛=主イエス】との協働事業だからです。

そのためには、時には【神の愛=主イエス】の決められた時まで忍耐を要することもあります。

●人の計画は成りて敗れ、神の計画は敗れて成る(内村鑑三

例えば、日本で絶滅の危機にあったトキを守ろうとした人間の努力にも40年近い苦難があって、ようやく
【神の愛=隣人愛】の国際的協力による人工繁殖によって、絶滅の危機を逃れる道が拓かれたエピソードが紹介されていました。

トキは19世紀頃には極東アジア全域に数百万羽も生息していました。その美しい鳥に「ニッポニア・ニッポン」という名前をつけて、西洋に伝えてくれたのがシーボルトだそうです。

しかし、昭和になると、トキはアジア全域でも、日本全国からも姿を消し生存するのは新潟県佐渡くらいになるほど絶滅の危機に陥ったのです。
トキには伝統農法に基づいたキレイな水場とそこに生息するドジョウが必要でした。その自然環境が無くなると共に日本から姿を消したのです。

そんな絶滅危機の時に、たった独りの名も無き人間が登場するのです!
戦前は教師であった佐藤さんは終戦後27歳で復員兵となって佐渡に帰って来ました。

再び教師になりますが、戦時中に「お国」のために戦地へ行くようにと命じた教え子の半分は戦地で死亡したことを知り、【十字架】を背負う事になりました。自己の罪に泣く哀れな佐藤さんを【神の愛=主イエス】は見捨てませんでした。

●これは私たちの神の憐れみ深い御心による。また、そのあわれみによって、日の光が 上から私たちに臨み、暗黒と死の陰とに住む者を照らし、私たちの足を平和の道へ導くであろう(ルカ伝1-78~79、詩篇107-10、イザヤ書9‐2・59-8)

やがて、苦しみに打ちひしがれた佐藤さんは唯一の救いを見出します。それは、当時既に見られなくなったトキを探し出すことでした。佐渡に≪トキの恩返し≫という「言い伝え」があってトキに出会えば幸せをも運んでくれると聞いたからです。

佐藤さんは毎日4時に起きて山に出かけてトキを探し続けたそうです。しかし、一年半も通い続けても発見できませんでした。

その日、佐藤さんは「もうダメか・・・」とあきらめかけたそうです。しかし、丁度そのあきらめの瞬間に、遂にトキを発見することができたのです!その光景はまるで≪天女≫が空を舞っているように美しかったそうです。「こんなに美しい鳥がいるのか!?」

心傷ついた佐藤さんにとって、トキに出会えたことは救いの祈りが通じ、活気を取戻して人生の再生・復活ができた瞬間でもありました。

●信仰による祈りは病んでいる人を救い、そして主はその人を立ち上がらせて下さる。かつ、その人が罪を犯していたなら、それも許される(ヤコブ書5‐15)

世間では、もはや絶滅と思われていたのに、彼はさらに22羽の天然のトキを発見するのです。そして、国にトキの保護を訴えました。

国は「トキ保護センター」を設けましたが、佐渡に来たがる人は誰もいませんでした。そんなセンターに24歳の若者の近辻さんがやって来るのでした。近辻さんはトキの保護に強い使命感を抱いていました。

「これは善い味方ができた!」佐藤さんは喜んで近辻さんを迎えます。「トキを守ってくれ!」佐藤さんは20年間の調査資料を全て伝えて近辻さんをトキ保護者の一人者になってもらうように指導しました。

近辻さんとトキを身近にしたのは、佐渡に来て3ヶ月後の出来事でした。トキの子供が迷って人里近くに現れたという緊急の知らせが届きます。
近辻さんは早速トキを保護しようと出かけますが、現場に行くと直ぐに逃げられてしまいます。

困り果てていると、近所の農夫の宇治金太郎さんがやって来たそうです。「俺に任せろ!」彼が声をかければトキが来るほど信頼されていたのです。初めて身近に目にしたトキに子供に近辻さんは完全に魅了されたそうです。

近辻さんが初めて信頼されて、餌付けまでできたのが、このトキであり、記念に宇治さんの名前をもらって「金」と名づけました。
この「金」が最後の天然トキと呼ばれた、人間の年齢で百歳まで生きたトキなのです。

トキ保護センターができても事態は悪化する一方で、トキに与えられるドジョウも姿を消したために、人工飼料を考案するしかなくなります。やがて、国の方針により、天然のトキを全て捕獲して人工飼育する事が決定されるのです。佐藤さんは反対でした。

 「先ず島を天然トキが住めるような自然に戻すべきだ!」

佐藤さんの反対意見は聞き入れられず、1981(昭和56)年に野生のトキは全て捕獲されてしまいます。わずか6羽でオスは1羽だけでした。

それ以来、佐藤さんと近辻さんは意見の違いから一時的に縁遠くなります。そして、佐藤さんは高校も定年を迎え、野生のトキが姿を消してしまい、目的を見失った生活に呆然としていました。

自己の【十字架】を背負い絶望と不信の【どん底】にあった自分を救ってくれたトキに対して、佐藤さんは誰よりもトキへの報恩感謝の気持で一杯だったと私には想像できます。

昔のように何とかして天然界で自由に生きて欲しい!と願っていたに違いありません。その願いも虚しく絶望が訪れかけたのです。

しかし、【神の愛=主イエス】だけは、トキに対する献身的な佐藤さんの【愛の心】からの【ビジョン:理想・夢・志】を理解していました。
佐藤さんの【霊性:魂[勇気]・善意・良心】大切にされ、時に応じて彼を新たな【ミッション:使命・天職】に導くのです。

●驚くべき導きの、神の側からみた目的と直接の狙いは我々を普通の卑近な意味で幸福にすることではない。むしろ、恐れを知らず、あらゆる良き行いをすすんでしようとする人、一言でいえば、英雄的な人にするためである(ヒルティ)

それは野生のトキが捕獲されて天然から姿を消した4ヶ月後のことでした。中国で天然のトキが7羽発見されたという新聞記事を見つけるのでした。早速、彼は自分の35年間の調査研究記録を中国に自発的に提供しました。

佐藤さんの貴重な前人未到の記録をもとに、中国は入居規制した保護地区を作って天然で野生のトキを守る方針に決定したのです。
佐藤さんが思い描く報恩感謝の気持から生まれた【ビジョン:理想・夢・志】は日本よりも先に中国の地で根付き実ることになったのです。

一方で、天然でなく人工飼育の選択をした日本の近辻さんは苦難の連続でした。1983(昭和58)年に、ようやく苦労して産卵までにたどりつきましたが、トキは卵をノドに詰まらせ死亡し、卵もかえりませんでした。

近辻さんへの批判の声は集中し、不適格とみなされるまで負い込まれてしまいます。彼は酒びたりとなり、島で出歩くことさえイヤになるほど苦しんだそうです。

さらに、苦難は続き、3羽が亡くなり、残るはメスの金とオスのミドリだけになってしまいました。善かれと信じて挑み続けても失敗の連続で【どん底】にあった近辻さんに最後の≪神の愛の助け≫のように【神の愛の手】が差し伸べられます。

1991年(平成3)年に、中国から24歳の若きトキ保護専門家の席さんが人工飼育の勉強にやって来たのです。

若き女性研究者である席さんのトキへの真剣な情熱に触れて、近辻さんは同じ24歳の頃にトキの保護への使命感を抱き、佐藤さんに学んだ熱き志を思い出し自分の【ビジョン:理想・夢・志】である原点に立ち帰ることができたのです。

近辻さんは席さんに自分の体験してきた人工保育の全てを伝授したそうです。
中国では近辻さんの経験を活かして日本よりも先だって人工繁殖に成功します。

  「日本の指導のおかげでこんなに早く成功できたのです」と席さんは語ります。

そして、技術指導のお礼に、3歳のメスが日本に貸し出されることになりました。しかし、さらに不幸な苦難は続きました。せっかく産卵に至っても無精卵でした。オスのミドリは木から落ちて亡くなってしまいます。残るは人間の年齢で百歳になるメスの金だけでした。

これだけ人間の計画では苦難続きでも、【神の愛=主イエス】による≪最善の計画≫は着実に前進していたのです!

●あなたの為すべきことを主に委ねよ、そうすれば、あなたの計画はゆるがず、必ず成る(箴言16-3)
●【道徳的世界秩序】
 この世におけるまことの善は十分強くなるまでは、つねに世間やそのいろいろな機関の好意や承認をうけることはできないであろう。それにもかかわらず、善は活動をつづけそのような静かな孤立の中で成長してゆく(ヒルティ)
●涙とともに蒔く者は歓喜とともに刈取らん。その人は種をたづさえ涙を流して出で行けど束をたづさえ喜びて帰り来たらん(詩篇126‐5~6)
●それでもひたすら神に信頼し続けよ。そうすれば、まもなく、また光と力を見るだろう。おまえが信じたものを、まのあたりに見て、信じたとおりに成るであろう(バンヤン

★★【その2】につづく★★