■いつわりの平和とまことの平和<タウラー説教集第126>
[『眠られぬ夜のために;3月25日』(ヒルティ)]
主よ、あなたの子らが
心深くいだく平和は、
黄金の杯のように見えますが
なかみは苦痛にみちています。
われらはこの世の旅路の途上で
ただ休むように生まれてはいない。
この世に安らぎを求めてもえられず、
ここで休む者はほろびてしまう。
人生は初めから厳しいもの、
遊びを許すゆとりはない。
この世にある安らぎただ一つ、
大いなる目標への確信だけです。
主よ、これからもわたしに耳を傾けて下さるなら、
もはや平和をあなたに願いません。
安らぎに心をだまされてはならない、
願うのは、ただ勇気の力が与えられることだけです。
地上では敵陣のさなかにあって
つらい仕事のいくさをさせてください。
天上の救われた人びとの家に行ってから、
私は平和の椰子(しゅろ)の枝をかざしたい。
★★★
私たちが心に抱く<最愛の我が子・我が分身>である【ビジョン:理想・夢・志】を<旗印>に高く掲げて歩む人生も、地上の平和を得る事はできないかもしれません。
しかし、【神の愛=主イエス】に信愛するならば、私たちの国籍は天に在り、<来世の平和>を楽しみに待ち望み、<不屈の楽天主義・楽観論>の【パッション:受難覚悟の情熱・熱望・気迫】で前進し続けることができます!
●我らの国籍は天に在り(ピリピ書3‐20)
●これらの人はみな、信仰を抱いて死んだ。まだ約束のものを受けていなかったが
はるかにそれを望み見て喜び、そして、地上では旅人であり寄留者であることを
自ら言い表した(ヘブル書11‐13)
●愛する人たち、あなた方に勧めます。いわばこの世では旅人であり、
仮住まいの寄留者の身であるのだから、
魂に戦いを挑む肉の欲を避けなさい(ペテロ前書2-11)
皆さんが現実生活の中で大小様々な<患難辛苦>に耐え忍びながら、【ビジョン:理想・夢・志】を<旗印>に高く掲げて、<まことの平和>に導く【神の愛=主イエス】と共に、世に勝つために前進し続けることを心より応援しています!
●世を遁(のが)れんとするなかれ、世に勝つべし。
境遇の改まらんことを祈るなかれ、心の改まらんことを祈るべし。
苦痛の去らんことを願うなかれ、恩恵を増さんことを願うべし(内村鑑三)
●全て神から生まれ出た者は世に勝つからである。
そして、私たちの信頼こそ、世に勝たしめた勝利の力である(ヨハネ第1書5-4、詩篇54章)
●この世の恐れに対して平安をうる者はただ、キリストと密接につながることのほかにはない(。
そのほかのどのような道も完全に真の平和に導くものではない。
最も優れた哲学でさえ、心も不安であるか、厭世的であるヒルティ)
●あなた方はこの世では悩みがある。しかし、勇気を出しなさい。
私(主イエス)はすでに世に勝っている(ヨハネ伝16-33)
●キリスト教は世をあきらめずして、世に勝たしむるものなり(内村鑑三)
●キリスト教は不断の幸福を約束しない。しかし、世に勝つ平和を約束している(ヒルティ)
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!