◇◇ 神の器 (その1)◇◇
【2003年1月16日に作成した<第287回>より】
2003年1月11日(土)深夜2:00「ビジネス塾」を観て
●我等は神に造られたる者にして、神のあらかじめ備え給いし善き業に
歩むべくキリスト・イエスの中に造られたるなり(エペソ書2‐10)
●私たちはこの宝を土の器の中に持っている。その測り知れない力は
神のものであって、私たちから出たものでないことが、あらわれる
ためである(コリント後書4‐7)
●人間の力の秘密は、神の道具であるという性質にある。何故なら、
全ての永続的な真実の力は神のものであって、人間のものではない
からである(ヒルティ)
●神がひとたび人間の意志を所有されるならば、神はその人の中で
みずから全てのことを行ない、彼を完全へと導き給う
(聖女カタリナ)
神に大事にされ大切なる皆さんこんにちは。ご愛読に感謝します。
現代は社会的には混迷波乱の危機にあります。しかし、個人的には
絶好のチャンスだと思います。これまでの世間的常識や既得権益に
ある人々では解決できないことでも【コーナー・ストーン】にある
無名の個人によって解決されて行く【個人の時代】が到来しています。
●家造りらの捨てた石が隅のかしら石になった。これは主のなされた
ことで、私たちの目には不思議に見える
(詩篇118‐22、マタイ伝21‐42、マルコ伝12‐10、ルカ伝20‐17、
使徒行伝4‐11、エペソ書2‐20、ペテロ第1書2‐7)
それは、人間の意図と都合で造られた社会基盤が崩壊したおかげで
【神の意志と計画】による再建・復興が着実に始まっているからです。
私たちは世界で【オンリー・ワン】の貴重な存在であるという理由は
神から預けられた固有の【タレント:個性・才能・可能性】にあると
いえるでしょう。
この【タレント:個性・才能・可能性】とは各自が【神の器】として
活躍するためには必要十分な無償の【賜物】でありますが、使い途は
各自の個人的な自由意志に任されています。
私たちが【神の器】として自己の【タレント:個性・才能・可能性】を有効活用していると
いう実感とはどんな時でしょうか?
それは【霊性:魂[勇気]・善意・良心】の声でもある【ビジョン:理想・夢・志】の
実現にチャレンジしている時ではないでしょうか。
●あなた方の内に働きかけて、その願い(志望)を起こさせ、かつ実現に
至らせるのは神であって、それは神が善しとされるところだからでさる
(ピリピ書2-13)
●青年の夢を軽んじてはならない。それは大抵、その人のまだ自覚しない
素質に応じたものであり、したがって、またその人の使命とも一致する
ことが多い。つまり、人の使命も、最初はただ空想的な未来像として
現われてくるものである(ヒルティ)
技術大国の日本において、専門家でも職業でもないのに、たった一人から
時代の先駆者として活躍している人々がテレビで紹介されていました。
例えば、ケーキ職人としてケーキ店を経営していた個人が人生で阪神大震災に
遭遇します。当時の彼は消防団員でしたが、消火栓不備のために消火活動は
行なえずに、目の前で多くの犠牲者を目撃することになったそうです。
彼は恐ろしき光景に絶望感と無力感と罪悪感に打ちのめされたに違いありません。
しかし、彼はそのままでは終わりませんでした。彼にとって絶望的な出来事こそが
実は【神の器】として【タレント:個性・才能・可能性】を最善発揮させるための
【ミッション:使命・天職】を発見できる最良の【試練:神の導き】だったと
私は確信できます。
それまでケーキ職人であった彼は「二度と悲惨な出来事を起こしてはならない!」と
いう【ビジョン:理想・夢・志】を抱き、誰からも頼まれることなく【自由意志】に
よって決断したそうです。
「よし、河川の水でも消火用に使えるようにするために自動吸引器を造ろう!」
どこの企業も専門家も着手していないのに、浅い汚れた川の水であっても利用可能な
自動吸引器を自費と自力で見事に開発製造したのです。
彼の発明した吸引機は実際に消防署で採用されて立派に活用されているそうです。
その後さらに進歩し続けています。今では自動給水&排水機能も装備されたのです。
おかげで、消防車が到着するまでの貴重な時間に消防士の替わりになって独りでも
消火活動が可能となり、消防車が入れないような狭い道なら自らの手で消火できる
自主防衛にも役立つ先進的な消火器具にまで発展しているそうです。
【神の愛=隣人愛】で【神の器】が一杯に満たされ実現した【神の愛の奇蹟】です!
●人にできないことでも、神にはできる(マタイ伝19‐26、創世記18‐24、ヨブ記42‐2)
●神には何もできないことはない(ルカ伝1‐37)
●理想の実現は(不可能と見えるのは)人間の力や制度によるのではない!
「万軍の主の熱心これ成し給うべし(イザヤ書9-7)」(内村鑑三)
●一切の仕事が、神を離れては困難であり、神と共にあれば一切が可能である(ヒルティ)
経験も実績もなく世間から認められていなかった無名の彼が最後まであきらめずに
実現を目指す勇気と希望を与えてくれた最大のパワーは【隣人愛=神の愛】以外の
何物でもないはずです。
「金儲けをしたい!有名になりたい!」という単なる欲望や野心からではなくて
「二度と起こさせない!命を助けたい!」という【隣人愛・神の愛】からの衝動が
【使命感】を生み出す原動力となって前進し続けていることに感動します。
●もし、人が何か役に立つことを知り、かつ学びたいと願うならば、
他の人から知られずにおり、人から何ものでもないと思われることを
愛さなければならない(トマス・ア・ケンピス)
●もし、あなたが何事かの知識や学問を役立つように修得したいと欲する
ならば自分が世に知られず、つまらぬ者と評されるのを喜びなさい
(トマス・ア・ケンピス)
●あなたに委ねられていることを守りなさい。そして、俗悪な無駄話と
偽りの「知識」による反対論を避けなさい(テモテ前書6‐20)
●あらゆる存在は、その特性に従って自己を発展させ、自己を実現する
生まれつきの衝動を自分の内に持っている(ヒルティ)
★★【その2】につづく★★