◇◇ 分断された【心の壁】を突き破れ! ◇◇
【2001年2月11日に作成した<第68回>に加筆】
★★2001年2月10日NHK・BS21:00「国境紀行:分断された島キプロス」を観て★★
【神の愛=主イエス】に大事にされ大切なる皆さん、こんにちは!ご愛読に感謝します!
キプロス共和国は島自体は鹿児島県と同じ面積で、人口70万人にもかかわらず、
63年にはじまったトルコ系とギリシャ系の民族紛争によって、現在では、
北部はトルコ軍統治によるトルコ系住民の自治区域となっています。
このキプロス島の民族紛争は、イスラエル問題や各地で起きている、民族紛争と同様に、
元々は仲の良かった隣人同志がある日突然に、敵味方となって長い年月と共に、
憎しみによる分断が生じてしまっています。
しかし、そんな中にでも<希望の光>も<平和への種まき>も間違いなく存在しました。
●たとえ困難がどんなであっても、我々は神の力によって、
これに対抗することはできるであろう。
私は神のおかげで困難になれてきた。神に信頼してまだ裏切られたことがない
(クロムウエル)
●神はどんな悪も行われないようにするよりも、むしろ悪から善を生じさせるように
する方がよいと考えられたのである(アウグスティヌス)
●悪いことの中にも、なにほどかの善の魂がまじっている。
人が注意ぶかくそれをさがし出すならば(シェークスピア)
主人公の女性はトルコ系住民で、63年に始まったギリシャ系右翼勢力の蜂起で
南部地域から北部に逃げ延びた家族の一人です。
当時4歳であった彼女が【ミッション:使命・天職】に導かれる人生を決定付ける
貴重な体験をします。それは隣人であったギリシャ系住民の勇気ある博愛の行動です。
その頃は、多くのギリシャ系住民が、トルコ系住民を迫害している真っ最中でした。
そんな状況でも、ギリシャ系の【隣人】は、トルコ系の彼女の母親を生まれたての
乳児と共に病院から自宅に連れて帰るために車で迎えに行きます。
そして、帰り道に検問にあった時には、【隣人】の主人は「私の妹だ」といって
隠しとおしたのです。
主人公の彼女は、自分の母親が生まれたばかりの乳児と共に喜んで帰宅した光景を
忘れずに、いつまでもおぼえていました。
紛争が激化するために、彼女の家族も、愛する故郷を去ってしまうことになりましたが
彼女は、その【隣人】の献身的な自己犠牲の<恩義>を決して忘れていませんでした。
40歳になった主人公は、勇気をもって北部から自分の生まれ故郷の南部に帰ります。
そして【隣人】とも素晴らしい再会ができた彼女は平和に向け行動を取り始めるのです。
それはラジオ放送で一時間の生番組「ピース・ガーデン」のDJになることでした。
ギリシャ系が統治する南部なので、トルコ系の彼女は差別される立場のはすですが、
彼女もまた犠牲者であると共感し理解してくれるギリシャ系住民と共に<和解の道>を
目指します。
●いきなり大きな成長を目指すのではなく、最初はまず、自分がもっているものを
有効に用いて、着実な前進を心がけることです(ジェームズ・アレン)
しかし、ラジオによる北部トルコ系住民への呼びかけに、当初は一本の電話も反応も
ありませんでした。北と南との通信事情が悪い事も原因でした。
ある日のことです。紛争が起きる以前は、ギリシャ系とトルコ系の住民が一緒になって
コーラスをしていたというギリシャ系住民の音楽仲間がゲスト出演してくれました。
そこに、ついに初めてトルコ系住民からラジオに電話がかかってきたのです。
彼は彼等と一緒に歌っていた音楽仲間でした!喜びと光に満ちた瞬間です!ハレルヤ!
●光は正しい人のために現われ、喜びは心の正しい者のためにあらわれる(詩篇97-11)
彼もまた勇気ある行動によって、差別と偏見と憎しみの【心の壁】を見事に打ち破った
【愛と自由の勇士】といえるでしょう。
●怒りを遅くする者は勇士にまさる、自分の心を治める者は城を攻め取る者にまさる
(箴言16-32)
キプロスの若者に、今何を求めるかとインタビューすると彼等は口をそろえて答えます。
「自由がほしい!」と。
●自由を愛することは他者を愛すること(ウイリアム・ハズリット)
●人はただ信仰によってのみ自由とされるのであって、いかなる意味においても
行為の正しさによって自由をえるのではない(ルター)
●自由とは、あらゆる特権を有効に発揮させる特権である(カント)
●恐れなき冒険は自由の精神で、打ち負かされない力を生みなさい(ヘレン・ケラー)
●あらゆるものを奪われた人間に残されたたった一つのもの、それは与えられた
運命に対して自分の態度を選ぶ自由、自分のあり方を決める自由である(フランクル)
●真の自由とは、すべてのことを己の基準でなしうることである(モンテー二ュ)
●この世に自由を求めるならば、焦らずに進みなさい。小さいことにも全てを尽くし、
飾らない喜びに気高さが住む。
紛争や迫害や貧困差・別は決して容易には解決出来るものではないかもしれません。
しかし、私たち個人個人からの【草の根】の【神の愛=隣人愛】を広げる伝道活動が、
強大な国家権力や政治運動でなくとも、<和平への道>に通じる事が示されています。
●我々は神の命じ給う道を歩いていれば日々その務めと力とが与えられる。
特にそれを得ようと思い煩うことはいらない。ただ、それを受入れて実行すれば
よい(ヒルティ)
●私たちは善を行う事にうみ疲れてはならない。
たゆまないでいると、時が来れば刈り取るようになる(ガラテヤ書6-9)
●万事をその最善において解せよ、最悪において解するなかれ(内村鑑三)
●【道徳的世界秩序】
この世におけるまことの善は十分強くなるまでは、つねに世間やそのいろいろな
機関の好意や承認をうけることはできないであろう。それにもかかわらず、
善は活動をつづけそのような静かな孤立の中で成長してゆく(ヒルティ)
●涙とともに蒔く者は歓喜とともに刈取らん。
その人は種をたづさえ涙を流して出で行けど
束をたづさえ喜びて帰り来たらん(詩篇126‐5~6)
●至誠にして動かざるものは、未だこれ有らざるなり(吉田松陰)
私たちの個人的人生においても、強大な<患難辛苦>に直面して自ら【心の壁】を築き、
閉じ込められて【霊性:魂[勇気]・善意・良心】が分断されてしまうことがあります。
そんな時は【神の愛=隣人愛】で【霊性:魂[勇気]・善意・良心】を分断させている
【心の壁】を突き破り【霊性:魂[勇気]・善意・良心】を自由解放させて最善発揮して
【神の愛=隣人愛】と【ビジョン:理想・夢・志】で<心の太陽>を取り戻しましょう!
●主は私の魂を生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれる(詩篇23‐3)
●起きよ、光を放てよ、汝の光来たり、エホバの栄光汝の上に照出たり。
視よ暗きは全地をおおい、闇は諸々の民をおおわん。
されど汝の上にはエホバ照出たまいて、その栄光汝の上に顕わるべし
(イザヤ書60-1~2)
皆さんが、【神の愛=隣人愛】に満ち溢れた【ビジョン:理想・夢・志】を武器にして
自己や【隣人・社会】の分断されている【霊性:魂[勇気]・善意・良心】を解放して
<心の太陽>を奪還する【愛と自由の戦士・神の僕】として大活躍されることを心より
応援しています!
●人間が生まれつき持っているところの良心の命令、道理上かくせねばならぬという
当為当然の道、それはすべて実行するのである(吉田松陰)
●『悪いこと』は、もしあなたがそれから何かを学んだならば、あなたを
よりハイレベルの知恵へと導いたあとで、きれいに消滅することになります
(ジェームズ・アレン)
●まっすぐな気持ちで、心から望む状況を心に描いて、それにふさわしい考えや行動を
見つけだすことです(ジェームズ・アレン)
●大きなチャンスの到来を待っていてはいけません。ごく平凡な機会をとらえ、
それを大きなチャンスに変えていきなさい(オグ・マンディーノ)
●私は初めから、以上のことを確信し、思い巡らした後、こう書き残した。
「主の御業はすべて良く、時が来れば、主は必要なことをすべて満たされる。」
「これはあれよりも悪い」と言ってはならない。どんなものも時が来れば
その良さが証明される。さあ、心から、声高らかに賛美の歌をうたえ。
主の御名をほめたたえよ(シラ書〔集会の書〕39-32~35)
●何事でも神の御心に適うことを私たちが願うなら、神は聞き入れてくださる。
これが神に対する私たちの確信である(ヨハネ第1書5-14)
それでは今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
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田中 聡(さとし)