◇◇ 世界最大の者(その2) ◇◇
【2002年4月27日に作成した<第242号>に加筆】<改訂版・再掲載>
2002年4月25日(木)NHK「にんげんドキュメント:桜のいのち木のこころ」
NHK教育「ETV2002:デザインで世界を変える」を観て
★★【その1】のつづき★★
二人目はデザイナーの川崎さんのチャレンジですが、私は深く感動しました。
川崎さんは世間的には最悪である自己の苦難・逆境を最善の発明のチャンスにさせるほどに、どんな闇にも光を見出せて、不可能を可能にしてみせるような崇高な<美意識>を描ける理想主義者といえます。
川崎さんにとって、現代日本の工業デザイナーの社会的立場・役割は不満です。
何故なら、多くの場合は「欲望をそそるデザイン」であり金儲けを目的として売れる競合他社に合わせ、値段を下げる事だけが、目的となっているからです。
彼の【隣人愛】に満ちた「情熱・使命感・先見性」から理想とするデザインは「未来への思想を持ったアイデアこそが時代を救える!」という確信から生まれ「健康な社会を作る!」ことを大切なキーワードとしているそうです。
彼にとって「健康」とは「美の追求」であり「美」なる理想を求めるならば、必ず「清潔・キレイ・カッコイイ」モノになり、間違った方向には行かないと信じています。
川崎さんのデザインの一例は、リサイクル可能なダンボール製のマネキンや点滴袋の誤用防止のために考案した内容別のパッケージ形体のデザインや文字のデザインがあります。
川崎さんを「デザイン」で世界を救い社会を変えようとする【ミッション:使命・天職】に導いたのは、彼自身は不慮の事故で車椅子生活を余儀なくされたことからです。
彼は自分自身が車椅子を利用する立場になって、初めて無機質で冷たく感じる車椅子デザインの問題を発見できたのです。
彼がデザインした車椅子は軽量コンパクトで機能的であると同時にカラフルで美しくカッコイイものでした。
彼の車椅子デザインは20世紀の代表的デザインとして米国のデザイン殿堂入りをするまで高く評価されました。
川崎さんはいかなる事柄にも美を求める好奇心と探求心があるので前進し続け留まることを知りません。
彼は8年前に心臓発作を起こし苦しい体験をします。
彼は心臓や臓器について研究するために主治医を質問攻めにして、とうとう困り果てた主治医は彼に医療専門家の教科書を渡すことにまでなったそうです。
その研究のおかげで、従来の医療の側でなく、デザインの側からの全く違った方向からのアプローチによる「人工心臓」のデザイン・プロセスを考案します。
それまでの人工心臓は機能重視で考案されるものでした。しかし、川崎さんは理想の形である全体から設計して、そこに機能を組み込んで行く新たな手法を発明したのです。彼の研究は形態論分野で博士号を取得します。
それはまさに未来志向の新たな美を追求したチャレンジでした。
「人工臓器の分野は現在まだ困難な倫理問題や技術面が将来には解決されるでしょう。
だから、理想の形をアートとして未来のために残しておきたいのです。」
医療分野でもこれからはもっとデザイナーが必要とされる時代が到来すると彼は信じています。実際に川崎さんは新たな取り組みも始めています。
自分と同じように苦しんでいる「小児ぜんそく」患者のために考案している携帯の「小児ぜんそく探知測定器」のデザインです。
現段階ではデータ不足のために「小児ぜんそく」の原因も不明であり発作のパターンも不明確なのだそうです。
そこで、川崎さんは肩から背負える形で軽量コンパクトで、しかもカッコイイ美しいデザインを考案中です。
この測定器が完成すれば、小児ぜんそくのデータ収集が可能となって臨床に役立てる事は間違いありません。
「あくまでもカッコよく美しいデザインで、一日中体につけていても、いじめられず親や社会から哀れに思われず、スポーツ器具のように、うらやましく思われるデザインにすることが大切なのです」
彼は自分の【タレント:個性・才能・可能性】を最善発揮できるデザインの仕事に喜びと誇りを抱いて語ってくれました。
「この職業は最高の職業!SFを描けて、そこに登場する設備・空間の全てを立体的に表現できる贅沢な職能なのです!」
彼は常に時代の先を見てデザインし、デザインには異分野はないと確信します。彼はデザインで世界を救い社会を改良する【愛の伝道者】であり【愛と自由の戦士】といえるでしょう。
この頼もしく勇敢な二人は「情熱・使命感・先見性」と同時に愛情深き人です。
彼等は出し惜しみせず喜び進んで、自己の【タレント:個性・才能・可能性】を最善発揮できる【ミッション:使命・天職】を発見できた人だといえるでしょう。
●強いられてするのでなく、神に従って自ら進んでなし、恥ずべき利得のためでなく、本心からそれをしなさい(ペテロ前書5-2)
●各自は惜しむ心からでなく、また、強いられてでもなく、自ら心で決めたとおりにすべきである。神は喜んで施す人を愛してくださるのである(コリント後書9-7)
紹介した彼らのように、私たちも各自の【タレント:個性・才能・可能性】を最善発揮できる【ミッション:使命・天職】に導かれて、心に描く【ビジョン:理想・夢・志】を実現できる事は可能です。それは【神の愛=主イエス】の【御心】であると私は信じているからです。
●神は御意(ミココロ)を成さんために、汝等の内にはたらき、汝等をして志望(ココロザシ)を立て、業を行わしめ給えばなり(ピリピ書2-13)
●我等は神に造られたる者にして、神のあらかじめ備え給いし善き業に歩むべくキリスト・イエスの中に造られたるなり(エペソ書2‐10)
●あなた方は神の宮であって、神の御霊が自分の内に宿っている(コリント前書3‐16)
皆さんが【神の愛=主イエス】が喜ばれる<貴重な動機>であり、<最大の能力>なる【神の愛=隣人愛】によって【世界最大の者】となって、【神の愛=主イエス】と共に世界を舞台に大いに活躍される事を心より応援しています!
●【最も貴きもの】
富と糧とに優って貴きものは知識なり
知識に優って貴きものは道徳なり
道徳に優って貴きものは信仰なり
信仰に優って貴きものは愛心なり(内村鑑三)
●【最大の能力(内村鑑三)】
確信と称する活動力ではない、信仰と称する一種の依頼心である。
これが世界を動かした力である。
先ず我の無能を覚って、しかる後に神の大能に頼る、かくて自己は死して
神、我にありて生きるに及んで、我は真個の勇者となる。
●自由人にふさわしく行動しなさい。ただし、自由をば悪を行なう口実として用いず、神の僕にふさわしく行動しなさい(ペテロ第1書2‐16)
●神を信ぜよ、さらば神は汝の必要に応じて全ての善き物をもって汝を恵まん(内村鑑三)
●兄弟よ、霊的なものへ進もうとする信念をすててはならない。あなたは今でもその機会と時間とをもっているからだ(トマス・ア・ケンピス)
ハレルヤ!栄光を主に帰します!
主の恵みに感謝します!アーメン!
今日も明日も素晴らしい人生をお過ごし下さい。
May grace and peace be with your spirit.
Good luck & God bless you!
メイル歓迎します!
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田中 聡(さとし)